京王帝都井の頭線
昭和の初めには、郊外電車といわれた私鉄の開業が相次ぎました。渋谷から吉祥寺に至る「帝都電鉄」の開業は昭和8年。当時は小田急(当時は小田原急行鉄道㈱)の子会社でした。
太平洋戦争の影響からか、昭和15年には小田原急行鉄道に合併、昭和17年に陸上交通事業調整法により東京急行電鉄になり、終戦後の昭和23年に京王グループに再編となって「京王帝都電鉄」という名前が誕生しました。
このような歴史があったため、OER3001氏の父母世代は、その後も「帝都線」と呼んでいたのが井の頭線です。
今ではレインボーカラーのステンレス車両になっていますが、OER3001氏が中学生のころまでは、グリーンの車両が中心でした。
手前は昭和8年の開業時からの生き残り1400形。奥は戦後の「東京急行」時代に作られた1700形。
様々な形の車両をかき集めるように編成し、3両編成や4両編成で活躍していた時代が懐かしくなり、手慣れたペーパー車体で2011年に製作した作品です。リベットの表現には、昔、謄写版のガリ版で使っていたような「点線引き」という、洋裁で使うルーレットのような道具で、ペーパーの裏からぐいぐい押しだしました。
ナンバーや社紋は手書きですが、正面、側面の行先表示板は、パソコンの毛筆書体でプリントしています。
最近のコメント