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2013年4月 7日 (日)

愛用の道具(その1)

OER3001氏が製作する1/80の16.5ミリゲージの鉄道模型。そのほとんどは、アイボリーという種類の板紙で車体を作ります。この最新作(2012年12月完成)の富士登山電車(富士急行1000形)もそうです。

20121223_0003_25

板紙に窓や扉を抜くときに使用するのは折歯式のカッターですが、隅がカーブしているところを抜くには丸刀彫刻刀を使用します。

なかでも一番重宝しているのがこれです。↓

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今から50年ほど前でしょうか、近所の万屋で買ったものです。15円だったような記憶がありますがどうだったか?

丸刀を押し当てて抜くので、ポイントは刀先が水平であることが絶対条件。そうでなければ、押したときに抜けているのはRのエンド(両側)部分だけだったり、逆に中央部だけで隅まで抜けないことになります。

何度か購入した彫刻刀の中には、そうしたアンバランスのもので泣かされていたので、この彫刻刀を買う時は店のオバサンに在庫を全部見せてもらったうえで、最も理想に近いものを選ばせてもらいました。優しいオバサンでした。

それを、何度もオイルストーンで研いで、今でも使っている大事な道具です。

20130406_0030_25

しかし、そのうちに、Rの大きさの違いにより、何種類も彫刻刀を揃えることになります。その結果今では次のような種類を揃えています。

20130406_0034_25
左から2本は最も近年になって入手した沖野彫刻製、他の4本は東急ハンズで入手したもので、1本2000円以上するものです。

弘法筆を選ばずと言いますがOER3001氏は彫刻刀を選びます。だけど、ポイントは彫刻刀の価格ではなく、刀先の形状にありますね。

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コメント

彫刻刀・・・・・・されど彫刻刀。鉄道模型入門時より、30年後の今でも悩ましい工具ですね。
私も文房具屋さんめぐりを中学の時さんざんやったこと思い出します。そしてその時の彫刻刀大事に使っています。

三和線社主さま
当ブログご来訪とコメントありがとうございます。
自宅から最も近距離で文具を買える店は、切手やはがき、洗剤や台所用品なども売っている、所謂「よろずやさん」でした。優しいオバサン、そのとき既に、オバアサンに近いお年だったと思いますので、とっくに他界されているのでしょうね。店もとっくに閉められています。
永年使い慣れた道具、お互いに大事に使いましょう。

私も彫刻刀ではありませんが、糸鋸の弓は小学生の時に買ったもので、見た目はチャチなのですが、使い勝手が良く、今も愛用しています。弓の奥行きの寸法から長手の窓抜きなどは無理ですが、細かいパーツ類を作る時は 寧ろ扱い易く 鋸刃を折る確率も低く済んでいます。道具類は高ければ良いというものではありませんね。プロのカメラマンはカメラを選ばないと云うし、この道の達人と云われる方は道具に合わせるのではなく、自分に合った道具を選ぶそうです。道具まで自作したら もう云う事はありませんけど、流石にそこまではとても一生行けません。安い物が一番私には似合っているようです。

 道具は高ければいいってものでもないし、かといって基本的な機能(性能)を備えていないと使いものになりません。
ある程度は自分との相性もあるような気がします。

きぬやまスカンクさま 
「道具に合わせるのではなく、自分に合った道具を選ぶ」とは良いですね。でも、最初に入手した時は先ず「道具に合わせる」をしないと使えなくて。そのうち慣れてきて「これでなければダメ」になるのですね。もしかしたら道具は、使う人と一緒に成長する?

モハメイドペーパーさま
そうそう、そうですよね。その昔、「ボンナイフ」だってそうでしたよ。

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