東海道本線特急列車(4)
スハニ35、スハ44と、3等車が続いた後には2等車です。
ここで2等車、3等車と書きましたが、この時代は現在の普通車とグリーン車という2クラスではなく、3クラス制だったことをご存じない若い人も増えて来ました。
2等車は軽量客車が製造されてから、ナロ10に変わりました。これはペーパー自作としました。
ペーパールーフです。電車製作を続けてきた身からは、車端のデッキ仕上げに不慣れなところがありましたが、何とかなるものです。
実は「模型と工作」という雑誌がありましたが、そこに掲載されていた西村正平氏の記事を参考にしました。
台車は日光モデル製品。走行性能も良く、素晴らしいディテールです。
側窓の上部にある水切り、数が多くて悩みますが、前掲の西村正平氏の記事に従い、糸ヒューズを利用しました。
窓の大きさの角丸角材を作り、そこに糸ヒューズをぐるぐる巻きつけ、それをカッターで切り離すという技です。
窓サッシは窓ガラスとなるエンビ板にアルミキッチンテープを貼り付けだだけのものです。
これも走らせてしまえば細部はわかりません。
妻板の下部もそれらしくしてあるだけで、ジャンパー栓などは省略。カプラーはKATOの安価な製品です。
ガーランド型ベンチレーターは、ストックしたあった天賞堂のポリエチレン製品です。同社発売の10系軽量客車に使われていた製品です。
車内には天賞堂製のリクライニングシートを入れました。シート色は多分臙脂だったのでは?との判断から、該当の色を吹き付け、タックシールから切り出したカバーを掛けましたが、これが目立ちます。 ただ、経年で剥がれてくるものもあり、メンテナンスが必要です。
トイレ、洗面所の窓ガラスは、多分スリガラスというよりダイヤガラスだったような気がしているので、エンビ板を荒目の紙やすりで90度直行する形で削り目を入れました。
今夏に、天賞堂がこの編成をプラスチック製品で発売すると予告しています。プラ製品ですから入手しやすい価格になるはずですが、こうしてペーパー自作すれば、それよりも安価に入手することができます。
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度々コメントを失礼いたします。2等車が現在のグリーン車となると、1等車は今で言うグランクラスの様な位置付けなのですかね?私は昔の等級制については、知らない世代な者で(笑)。
トイレのガラスの出来が凄く上手く再現されていていいですね。原材料が普段よく使う塩ビの素材を使っていたなんて驚きました。
投稿: スノーラビット681 | 2013年5月13日 (月) 08時12分
スノーラビット681 さま
いつもご覧頂きありがとうございます。 私自身も3クラス時代の1等車は良く見ていませんが、庶民には手が届かない存在だったことと思います。国会議員や外人さん(白人をこう呼んでいた時代です)が利用するイメージ。
投稿: OER3001 | 2013年5月13日 (月) 21時37分