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酷暑続く中、ここのところ当ブログを連日更新していますが・・・
エアコン稼働していても、暑くてはんだごてを持つ気になれません。 そんな時は熱エネルギーを放出しないペーパー工作が良いのです。 それでもなかなか捗りませんが。
とりあえず正面の腰板を付けました。 いわゆる湘南顔のこのモデル、上下分割で作ることにしました。
車体幅は、乗務員室仕切りを構造的に‘妻板’として組み立てているため、斯様な正面でも比較的正確に成形できます。
さて下は・・・
その湘南顔正面の角度を固定する‘裏打ち’を作る工程です。 抜き終えた妻板の端材(0.5㎜厚アイボリー紙)の上に、上の車体を置き、上からサフェーサースプレーをひと吹きしたもの。
要するに罫書きを横着したのです。
これを切り出して、腰板の裏面に直角に貼ります。 貼った位置は、概ね運転台計器盤の上面となるようにしました。
この顔をすっきり作るのには手間がかかります。・・・まだ、つづく。
外板窓抜き完了!
外板の窓抜きが済んだところで、窓枠と側扉となるペーパー(0.35mm厚アイボリー紙)を貼ってしまいます。
それから窓枠、側扉窓を罫書き、再び窓抜きをすると、上の写真のようになります。
窓枠を別に作っておき、塗装後に貼り合せる手もありますが、広幅車体ではない車体腰がストレートな車両では、外板と窓枠のズレも生じないこの技法を使っています。
そして屋根肩裏面に鉄筆でスジ入れし、曲げます。
屋根Rを一回り小さめに切り出しておいた妻板と、貼り合せます。 こうやって、片方の面から。
この車両は先頭車で、運転台方向は切妻形状ではないので、乗務員室仕切りを、模型での妻板として、このように接着しました。
あ~、疲れました。 この続きはまた後日に。
・・・と銘打ってご紹介するほどのものではありませんが、近況報告がてらに。
「はつかりクラブ」山形支部での‘温泉運転会’に参加して、さまざまな刺激を頂いて来たら、また火がついてしまいました。
かねてより画策していた題材に、ついに着手。
近年はCADでプリントした、所謂「型紙」を使う友人たちも多くなりましたが、OER3001氏は多量に在庫するアイボリー紙(商品名:エクセルアイボリー、紙厚:約0.35mm)に三角定規とシャープペンシル罫書きます。
かつては製図板にT定規を使っていたこともありましたが、最近は製図版をセットすること自体をサボってしていません。 T定規は2本あるのですが・・・。
上にある妻板は、外板とは別の紙、近年になって画材店で購入したアイボリー紙で、紙厚は0.5mmあります。
三角定規で罫書いていると、時折ズレも生じますので適宜修正しています。
罫書きが終われば窓抜き。 R部に先に刃を入れ、直線部を後から抜いています。
こうやって窓が抜ける瞬間は、塗装でマスキングテープを剥がす時と同じような快感があります。
この続きはまた次回に。
キ100型ラッセル車
これまでこれほどゆっくりと、細部にわたって観察したことはありませんでした。
かなりの豪雪地帯であるこの地で、手入れが行き届いた保存がされていることに感心しました。
除雪版を拡げた裏側など、じっくり観察したことはありませんでした。
形式キ100の287、自重26.4t、仙台鉄道管理局・熱塩駅常備です。 製造は昭和29年、舞鶴の飯野車両製だとのことですが、この車両メーカーの存在を知りませんでした。
室内へも入ることができるのです。 「運転室」ではなく「運転台」と言うのが相応しい席ですが、動力を制御する設備はありません。
あるのは一番左の制御弁と、その右にならぶ空気弁は除雪版の制御用と思われます。
この高い運転台から後方に目をやると、3段のステップを下りた床に、ストーブや空気溜、除雪板の開閉を担う大きなシリンダーと、職員用長椅子が。
後方から前方を見るとこんな状態。
・・・つづく
運転会は片付けて正午解散!
OER3001氏はきぬやまスカンクさんのクルマで、寄り道を愉しむこととしました。 向かった先はまずこの「道の駅 田沢なごみの郷」。
腹ごしらえはここの人気メニュー「肉そば」。 山形県でも米沢牛の地域では、肉と言えば豚ではなく牛が当たり前だと聞かされて!
そば粉が多い黒いそばに、すき焼きにできるくらいの立派な牛肉が3枚も! う~んなかなかのものです。
そして国道121号八谷街道を南下、福島県は喜多方へ。 最初はここ、廃線になってしまった日中線終点の熱塩駅。 まさに日中の訪問です。
残念ながら廃線前には訪れたことはなかったのですが、駅舎など見事に保存され、地元の人たちで手入れがなされています。 「乗車券箱」というのですね、この戸棚。 100円を自主的に納めると、この棚から硬券を取り出し、右手の日付印を印字することもできます。
改札口を入り、ホームから喜多方方向を眺めます。 C11やC12が、混合列車を牽いて往来した当時を偲びます。
廃線を知らないかのように、木々は青々と。 1984年に廃線になっていますが、当時は「日中」の列車は無く、朝、夕、夜の3往復のみで、それでも「日中線」と呼んでいたのが笑いです。
終点方向には保存車両が!
刺激になった作品の数々・・・その2は、セピア色の世界から。
先ずは転車台とC62を。 転車台と機関車の作者は異なりますが、警告灯を点滅させて回転し続ける、良いディスプレイとなっていました。
次はモハ63系の4両編成。 フェニックス73系のキットを素に、63系にしたとのことでせう。 側扉上の水切りや、先頭のルーバーが特徴です。 このままお譲り頂けたら、我が社では小田急1800形になってしまいそうな作品でした。
次は、きぬやまスカンクさんの食堂車シリーズからオシ17食堂車。 食卓の一輪挿しの花まで、見事な車内です。
マシ38でも素晴らしい室内が再現されています。 木目の内壁は、しっかり縁が表現されているではないですか!
さらに調理室にはシンクと蛇口まで!
斯様な作品を目にすると、刺激とは言え溜息ばかりになります。
・・・つづく
刺激になった作品の数々
まずは「しるねこさん」→http://blogs.yahoo.co.jp/h53001126の作品から。
OER3001氏の世代の人たちが、小学生の頃に憧れたカツミ製品の数々。 その中でも実物を短縮したいわゆるショーティーのEB58をはじめとする電気機関車は、1両か2両未だに手放せない方も多いことと察します。
EF58を素にしたEB58、ED58。
EH10を素にしたEB10。
EF60かEF70を素にしたED100。
これらを使って見事な世界を作られていらっしゃいます。
黒いのはEB10を片運転台にして2連にしたED10。青と白のはED100を素にJR貨物のEF65-1000もどきにしたED65-1000? さらにトワイライト塗装にしたED81? そして赤いのは0ディーゼル機にしてしまったDD? お隣にはエンドウのレールバスまで!
「ED10」が、これまた2軸のコンテナ貨車編成を牽いて快走していました。
さらに圧巻するのがブルートレイン客車をデフォルメしたシリーズを使っての数々。 これは「ナハフ」を活用しての「カニ?」バージョン。 塗装が輝いていて、昔の玩具イメージで素敵なモデルに仕上がっています。
驚くのはこれ。 振り子試験車として作られた591系特急型電車もどきの3車体連節。
新聞でタイトルの展示を知り、早速見て来ました。 「渋谷区郷土博物館・文学館」へ。
渋谷からも表参道からも、さほど近くはない、徒歩15分以上は必要な場所。 表参道からお洒落なゾーンを抜け、青山学院の東側を南下。 首都高速3号線をくぐって日本コカコーラ本社(現在建て替え中)の南に位置します。
セーラー服の女子高校生姿に目が止まっての見学でした(笑)。 この制服は、今も変わらない東京女学館でしょうか? 右手の山手線モハ72は、戸袋窓に保護棒が付けられていたことをこの写真で知りました。 女子高校生の背後は何と、クハ16ではないですか。
入り口を入ります。 入場料はたった100円。 さらに60歳以上は無料ということで嬉しいではないですか。
ハチ公が出迎えてくれます。
この奥に東京オリンピック前、昭和30年代後半の写真が30枚ほど、現在の姿と並べて展示されています。
写真撮影は禁止なので、ここで紹介することはできませんが、かまぼこ屋根になる前の東横線ホーム、恵比寿方にあった貨物駅や、東横デパートから見下ろした線路配置など、興味深くまた懐かしい光景が展開されていました。
このゾーンとは別の、常設展示の歴史ゾーンで懐かしい光景に接することができました。 昭和の一般住居再現でした。 6畳の茶の間、ちゃぶ台に火鉢。 奥に台所、右手は玄関です。 靴を脱いで立ち入ることができます。 電球は流石にLEDになってはいましたが。
そうそう、こんな茶の間に3線式Oゲージのブリキレール繋いで、一日中EB58を走らせていたこともありましたっけ。
台所の床はセメント床に簀子。 そうそう、サンダルをつっかけて台所仕事をしていたのですね。
流しはトタン、流しの横には削り箱とおひつ。 このブログにお越しいただく方の中には既に「削り箱」をご存じない世代の方も多いと思われます。 鰹節を削る道具で、子どもの頃はこれを良く手伝ったものです。 これをしっかりやったことのある子どもは、やがて屋根板整形が上手くなるのです(笑)。
左に氷の冷蔵庫がありますから、これでも上流家庭です。 ガス台には「お釜」が。
ガス台の上を見てまた驚き。 瓦斯検針器ではないですか! 瓦斯屋さん(と呼んでいた東京ガス)の人が、毎月検針に訪れていましたっけ。
渋谷駅の写真も懐かしかったですが、渋谷区立の小中学校卒業のわが身としては、とても懐かしく感動したひと時でした。
OER3001氏が持ち込んだ車両
山形での運転会ということは、当然地元の方々は地元の、即ち国鉄・JRを中心とした東北の車両が揃うこと、またシニア世代も少なくないので色彩が暗い、所謂黒やぶどう色ものが多いと予測し、ダブらず、かつ手で持てる範囲の作品を選んで参加しました。
先ずは地方私鉄ということで長野電鉄の旧型車。
学生時代、スキー目的に夜行列車で夜明けに長野入り。乗り換えた編成が忘れられなくて作ったものです。
モハニ131とモハ101の2両編成。 ともにレイルロードのエッチング素材から自作したもので、モハニには乗客を乗せています。 が、市販の人形の中から、スキーシーズンの服装の「座っている客」を収集することは不可能でした。
小田急ファンのOER3001氏が、小田急車両を持たずに参加すると、地元の参加者に間違ったイメージが定着するといけない(笑)と思って、小田急車両も持ち込みました。
しかし近年の車両は長編成で荷物量が多くなります。
実車撮影も予定したわが身には、なるべく少ない荷物を選別する必要もありましたので、選択したのは・・・
最後部は車掌室を備えたホキフ303。
この3両編成を牽くのはED1012電機です。 ホキ編成はTOMIXが発売していたプラスチック製キットを利用、車掌室はペーパー自作、一部の手摺形状などを変更しています。
ED1012はアダチのキットを組みましたが、パンタまわりや空間波無線アンテナなど、ATS装備の後年の姿に変更しています。
模型でも走行機会が少ない保線列車、月山を望む温泉地の広々したエンドレスを走ることができました。
梅雨の筈なのにすっかり晴れあがって暑い日になりました。 模型車両を抱えて遠出するのに、傘が必要では困りますから。
東京駅から乗車する「つばさ」は、リニューアルされた車両でした。
山形駅で下車、隣のホームへ走り、新庄へ向けて発車して行く姿を収めました。 OER3001氏はこのリニューアル塗装が好きになれません。 「つばさ」にはシルバーにグリーンが似合います。
乗り換え時間は5分と、後方車両に乗って来た乗客には優しくない接続時間の左沢線。 キハ101は、のんびりではなく、軽快に田園地帯を走ります。
2両編成、土曜昼の車内は下校の学生たちでいっぱいでした。 やがて目指す下車駅が迫って来ます。 羽前長崎です。
この駅を出た列車は、「五月雨を・・・」の最上川橋梁を渡って進みます。
これが最上川橋梁。 OER3001氏は詳しくないのですが、その昔にどこかから移設された由緒あるトラス橋のようです。 (その後、 旧東海道線木曽川橋梁であることをきぬやまスカンクさまからご教示頂きました。)
残雪の月山を背景に撮影しましたが、月山を入れての撮影だと、上の由緒ある橋梁とは一緒に写せません。手前側の2組の新しいトラス橋になってしまします。
で、ようやく模型ですが、レイアウトには赤いトラス橋が架けられています。 これがなんと! プラレールの製品利用。 組み立て式で収納も比較的楽にできる優れもので、F本さんの製作です。
F本さんはまた、TOMIXのNゲージ用踏切を活用し、16番に合わせて組み込まれていました。 走らせて愉しむ鉄道模型に、素晴らしいアイデアで感心してしまいました。
1970年代に結成したグループの7月例会は4日(土)に開催されました。
最近は模型店巡りと作品紹介を兼ねての懇親会と言う形式が増えています。
今回の集合は赤い電車が展示される鉄道模型メーカー本社へ集合。 しかし案の定、16番ゲージ自作派のわが身、ショウルームを見ても大した刺激を得られずに懇親会場へ。
メインはこの刺身5点盛り合わせ。
プレミアムビールで乾杯~! 今月の出席は加入歴の浅いメンバー2名が所用で欠席のため、結成時からの元祖4名となりました。
持ち寄られた作品は・・・
O氏は新作の京浜急行クハ140。綺麗すぎるほど綺麗な出来にため息。どこかのペーパーキット使いながらも、結局側面は自作だと!
W氏は永年取り組んでいながら未だに完成しない「懐かしの東海道本線」シリーズからクハ113を。 フェニックスキットですが随所に加工を施しシャープな姿。
K氏は40年ほど前に、TMS掲載の記事を参考にペーパー自作した小田急2400形HE車の先頭車を。 小田急2400形は、OER3001氏の製作中2編成もあり、W氏も製作中と、O氏が作れば全員参加の題材となり、6編成が揃うか。 楽しみ愉しみ。
模型を肴に飲んで語って・・・。 途中の写真撮影は一切失念。 気が付けばシメだが何と何と!
OER3001氏はねぎとろ太巻き。
と、各人無難な選択の中、一人京浜急行クハ140製作したO氏のオーダーは・・・
従業員お勧め、濃厚ミルクのソフトクリーム。 これらすべて380円ということでした。
次回の例会が楽しみです。
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