何度も訪れてはいる碓井峠ですが、8月30日の訪問で初めて、トロッコ列車「シェルパくん」に乗りました。旧信越本線下り線を利用して「ぶんかむら」と「とうげのゆ」の間2.6㎞を結びます。

「ぶんかむら」を発車すると直ぐ、碓井峠鉄道文化村を周遊する軌間610mmの「あぷとくん」の線路と並走します。

先頭はオープンデッキの客車、天井の風鈴がそよ風に揺れて良い音色を奏でます。

2両目の客車は普通客車、ともに2軸車です。

台車はコロ軸受と板バネの2軸貨車同様ですが、一回り小型です。 車輪径は何ミリなのでしょうか。

2両の客車は自動連結器で機関車と連結されています。

これらの客車は北陸重機工業という新潟の企業が2005年に製造したようです。 何の意味だか解りませんが、普通客車がUTBT05001、オープンデッキ客車がUTBT05002と表示されています。

そうか! もしかして碓井のU、鉄道のT、文化村のB、トレインのT、2005年製造だから05、その後の001と002は1両目と2両目ということでしょうか? 結構当たりかも知れません。
一方機関車は、東京の司機工という企業で製造というプレートが付けられていますが、品名などとあるのは車両というより一般製品のようですね。

総排気量11,040㏄、定格出力345馬力のコマツ製のディーゼルターボ・エンジン(第3次排ガス規制基準)を備え、枕ばねを省略したボギー台車の4軸全軸を駆動しています。

2軸の間には駆動軸が見えましたが、判別できない写真ですみません。 簡素な軸ばねと軸受です。

一方の車輪には砂箱が用意されています。

自重32t、全長11,500㎜×全幅2,914㎜×全高3,506㎜とされる車体はぶんかむら方(横川方)に運転室を設けたかたち。

「シェルパくんのヘッドマークを掲げ、2両の客車を押し上げます。

廃線前に何度も訪れた区間を、丸山変電所目指して進みます。

旧上り線後が遊歩道として整備されています。

懐かしい丸山変電所は、廃線後に手が入れられて、抜け落ちていた屋根の修復や、窓枠が整備され、堂々とした姿を見せてくれます。

その目前が「まるやま」駅。 駅のカタチはしていても、ここでの乗り降りはできません。 変電所見学のために一時停車というカタチです。

乗客は暫し辺りを散策します。

辺りの散策を終えた乗客を乗せ、「とうげのゆ」目指します。

「とうげのゆ」からは機関車を先頭にして坂を下ります。

ゆっくり、ゆっくりと、ブレーキを掛けながら坂を下って行きました。

鉄道事業法に基づく鉄道ではなく、あくまで園内遊具としての位置づけではありますが、DLの牽引列車として興味深く楽しみました。
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