1973年11月23日から28日の6日間、新宿駅西口の小田急百貨店11階の催事場で、小田急線開業50周年を記念しての「ぼくとわたしの電車展」が開催されました。 なかなか力が入った展示会の模様を、ここ一連のカラーポジフィルムのデジタル化した成果からご紹介しましょう。 但し、元々の写真品質も悪くフィルム劣化もあって、色調が悪いことをお許しください。
入場無料の会場に入ると、「電車のしくみ」コーナーが展開されています。 実物の軌道設備や台車の模型などが目に入ります。
大野工場から搬入したPT-42パンタグラフの上げ下げもできます。 その向こうには実物大の・・・。
車掌スイッチで側扉の開閉もできました。
運転席もありました。 当時の最新型車両である9000形を模しています。
いずれも人気で、子どもたちの行列が絶えなかったことを記憶しています。
さて、当然ながら模型展示ですが、これにはOER3001氏らが協力させて頂きました。 ブレてしまった写真ですが、「ミニ小田急線」のコーナー、協力グループ電鉄東京とあるのがお判り頂けるかと。
ジオラマはこのパネル背面から始まります。
勿論、新宿が起点です。 画像は当時の急行編成である8両。 2400形と5000形の併結です。
途中駅、相模大野では小田原方面、江の島方面に分割します。 そこは模型でも忠実に再現します。
ちょうど、江ノ島線からの上り列車が到着したようです。
片瀬江ノ島駅には別の列車が停車しています。
相模大野を出た小田原行は、伊勢原、鶴巻温泉、大秦野(現・秦野)、新松田を通ります。
この日の運転担当はK藤センセだったようです。 古い写真で顔が不鮮明で良かったですね(笑)。
新松田で分岐し、国鉄(現JR東海)御殿場線に直通した3000形SSE車「あさぎり」は、無事に富士山の麓、御殿場に到着しました。
一方、小田原を通り過ぎるSSE、ここからは箱根登山線へ直通します。
左方から清流が迫れば、そこは箱根湯本。
この小田急の路線を、16番ゲージで展開しました。
ガラスケースの中には、TMS誌上を飾った伊藤正光氏他、先輩諸氏の素晴らしい作品が展示されていました。
海老名にロマンスカーミュージアムを建設中の、100周年も近付いた小田急ですが、またワクワクする展示が展開されることを期待します。
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