先頭車両の電装
製作中の3000形SE車は、先頭車両の電装がまた難関。 普通に考えれば大したことはない筈ですが、今回は普通じゃない(笑)のです。
それは、小田急独特の標識灯へのチャレンジ。 即ち1個の標識灯で、通過表示灯/尾灯を切り替えるもので、今回初めて、その実現に挑戦することとしました。
先ずは使用するチップLEDを1005サイズ、即ち1.0×0.5㎜という超小型サイズの採用です。 リード線をハンダ付けするにも非常に難儀で、先ずはLEDを抑える方法です。 結局、マスキングテープの糊面に0.5㎜の間隔を開けて古くなったカッター歯を並べます。
この0.5㎜の溝にチップLEDを挟むように止め、両側にリード線をハンダ付けします。
と書けば簡単ですが、ハンダ付けしたリード線先端がちょっとでも長いと、両極が短絡してしまいます。 一方ハンダ付けが弱いと直ぐに外れてしまいます。 最悪はチップLEDがハンダゴテにくっついちゃう事態です。 何とかカタチにできたのが下です。
こちらは標識灯の内部。 透明の細い棒は1.0φの光学繊維。 黒い紙で作ったケースに接着しています。 この後方に、先のLEDをセットするということにしました。
配線後に取り付ける蓋を合せて、2両分のパーツがこれになります。
これにリード線を付けたLEDをセットしたのが左端です。 中央は運転台パーツの中に倍のサイズ1608(1.6×0.8㎜)をセットしたもの。 右端が抵抗とCRDをセットした基盤、ここに台車からの線を結線します。 ここまで到達するにも、結線途中でLEDが外れたり、あっちを直せばこっちが、なんてこともしばしば。
台車との結線はさらに、テープLEDの室内灯ユニットを合わせ、右端の床板との接点となる基盤に結線しました。
これを慎重に慎重に、車内にセットします。 ゆとりを持たせたリード線は長すぎましたが、最後は運転室仕切り後方で丸めておいた次第。 組み立ててしまえば見えませんから良しとします。
1両全体を見れば気にならないかと。
これで何とか、ライト類の配線は完了しましたが・・・、まだまだ室内が残っています。
カツミのプラシートですが、シートピッチが狭く、SE車にはそのままでは使えず。 やむを得ず切り離して、さらに音響ユニットなどを装備した車両もあるので、高さ調整も必要なのです。
ま~だまだ、先は長いです。
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ここまでやると決めた以上、前進あるのみです。目が大丈夫なうちが勝負ですから。
投稿: モハメイドペーパー | 2020年7月 6日 (月) 10時52分
1.0φの丸棒の後ろに高さ0.5mmのLEDチップを二つ乗ってたのですか?良く乗りましたね。参考にさせていただきます。私はリード線付きを購入したので、LEDのはんだ付けは回避していますが、二つ並べるのはたぶん焦点が合わない。
投稿: ぼっちぼち | 2020年7月 6日 (月) 11時20分
モハメイドペーパー さま
はいっ! その通りでございます。 鋭意気が済むまで進めさせて頂きます。
ぼっちぼち さま
苦難の連続でしたが、その甲斐はありました。
ところでメガネ、今回は新たに3.0の老眼鏡を買って来ました。 ダイソーで100円。 これがかなり威力を発揮しました。
投稿: OER3001 | 2020年7月 6日 (月) 11時43分
16番のサイズを考えると、スゲーとしか言いようがありません。
こういうのが無理だからOゲージに逃げました。
投稿: Cedar | 2020年7月 6日 (月) 15時10分
前照灯、尾灯、標識灯、室内灯、音響と配線処理を上手くやらないと
大変なことになりそうですね。
投稿: ぬか屋 | 2020年7月 6日 (月) 16時15分
Cedar さま
こんなことは滅多にやりませんが、OER3001を名乗っている身故、この車両には特に気合が入っているのです(笑)。
ぬか屋 さま
配線処理を上手くやらないと・・・とは言え、工業品ではないのでプリント基板作る訳にも行かず、限界がありますね。見えるところは隠しても、見えないところは線がのた打ち回っています。
投稿: OER3001 | 2020年7月 6日 (月) 17時38分
こちらには、はじめてコメントさせていただきます。
光導ファイバーにLEDを密着させると充分な光量が得られるとは、こういうことだったんですね。
SE車の標識灯は光った方が確かにかっこいいです。
投稿: 阪鉄車輛 | 2020年7月 9日 (木) 23時27分
阪鉄車輛 さま
コメントありがとうございます。
はい、こういうことだったのです。 是非やってみてください。
投稿: OER3001 | 2020年7月 9日 (木) 23時57分