3線軌道
箱根登山鉄道の起点は小田原なのに、小田原から箱根湯本までは箱根登山鉄道の車両は走っていません。
輸送力増強のため、同区間は新宿からの特急ロマンスカー以外の普通列車には小田急の1000形4両編成が、ベルニナカラーを纏って走ります。 いつしか1,435軌間も外されてしまい、箱根登山鉄道の車両は走ることができませんが、鉄道知識の浅い一般乗客は、赤い車両だから登山電車だと思っているかも知れません。
標準軌1,435㎜の箱根登山車両は、箱根湯本の一駅手前、入生田の車庫から強羅までしか走れなくなってしまいました。
箱根湯本から小田原行きの1000形に乗車、前方を注視します。 ここ入生田までは1,435㎜軌間と1,067㎜軌間の3線で、ベルニナカラーの1000形が待っている下り線は1,067㎜軌間です。
1,067㎜軌間の小田急車は車庫線には入れず真っ直ぐ進み、安全側線の分岐器から1,067㎜区間に侵入します。
車庫線に向かう1,435軌間、早速待ち受けるのは、狭い構内を有効に使うために設けられたダブルスリップなのですね。
ダブルスリップと言い3線分岐器と言い、箱根登山鉄道の軌道はなかなか面白いです。
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登山のクルマが小田原にやって来なくなって、なんとなくがっかりしています。カニの足みたいにぞわぞわ動く3線軌道分岐や中間ドアコックを車掌が扱う姿が懐かしいけど、今どきあんなことは有り得ませんね。
投稿: Cedar | 2020年10月25日 (日) 20時15分
Cedar さま
仰るとおり、登山車両が全く来なくなってしまったことは残念です。3線区間そのものがほとんど無くなってしまったのですから。
投稿: OER3001 | 2020年10月25日 (日) 22時14分