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2021年1月23日 (土)

夢見ていたもう1両

小学4年生で初めて全自作のOゲージ小田急電車を完成させた時、同様の企図でもう1両夢見ていた証拠も取ってありました。

モーターは高いし、その電装技術も無いので、計画した車両は「クハ」に限り、湘南電車につなげて夢を膨らますのです。 その2作目はクハ1650形でした。

床板となる5㎜厚の板は難なく入手できた筈で、2枚購入。 1枚を屋根板とすべく両肩を削って弓形に近い断面にするのですが、小学生用工具のカンナでは苦労したようでガタガタです。

床板には復元バネが入った連結器胴受けと自動連結器、ボルスターとエアタンクが付けられ、黒く塗装されていました。

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屋根板ではかなり夢を膨らましていた様子が見られます。 パーツのブリキプレス製ベンチレーターを押し込み、ボイール紙のランボードが付いていますが、その間には学校の砂場から持ち帰った砂が撒かれています。 ヘッドライトは電線が切れた廃品をダミーとして接着していました。

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そしてその裏側、すなわち天井には例によって竹ひごとボール紙片から作られた蛍光灯、スピーカーを模したボタンが付けられ、実車に乗車したときの雰囲気を再現しようと夢見ていたのです。

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これらも単なるガラクタの一つなのは事実ですが、やっぱり捨てられずに半世紀、残してしまいました。 作者が著名人だったら、こんなものも博物館の一角に収まるのかも知れませんが、ただ手元に置いて、昔を偲ぶことしか出来そうにありません。

 

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鉄道模型(小田急)」カテゴリの記事

コメント

凄~いですね!! 天井の表現等 素晴らしい出来栄え・・・  感性の高さに敬服!!

こてはし鉄道 さま
ありがとうございます。 心からと言うか、全身で電車好きだったのだと思います。 
出来もしないくせにあれこれと・・・という感じです。

 屋根の裏側(天井)を白く塗って、精一杯の努力が見て取れます。私は天井を作り込もうなんて考えもしなかった。

モハメイドペーパー さま
小さな身体で通勤電車に乗っての通学時、大人の谷間に入ってしまう満員車内では、天井を見上げることしか出来なかったことを思い出します。 またこの時期、白熱灯から蛍光灯、放送設備が付いたり、扇風機が付いたり、蛍光灯も20Wから40W、ルーバー有無など、天井の差異を見るのも楽しかった記憶があります。

60年位前の力作前回の車両と共に良くとってありましたね。
「OER3001記念館」に展示ですね。

ぬか屋 さま
押し入れの奥の奥に大切にとってありました。
なかなか捨てられません。ホント、記念館入りのものですね。

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