さようなら 昭和建築
ひとつ、ひとつ、また一つ、昭和の建築が消えて行きます。
広々した洋風庭園と時計台のある大きなビルは、1938(昭和13)年に操業開始となった東京都板橋区の大手印刷会社の工場でした。
OER3001氏は、新入社員の研修時に初めてこの建物に入った時を除いて、殆ど接触は無かった場所ですが、晩年には内部監査業務で何度か訪れたここが、いよいよ取り壊されることになったとの報せに、エコーモデルに行った序でに見て来ました。
警備員に事情を言って敷地内に立ち入らせて頂き、まるで映画のワンシーンになりそうな情景を収められました。今は既に中はカラ。既に建設会社が入っていて解体工事の準備を進めているようです。
現役時代、良くも悪くもこのゲートからの出入りを思い出します。折角なので北側へ回って見れば、大きなトラックが出て行ったところでした。
大きな顔してこの警備室を抜けて、向こうの2棟に出入りしていた時が蘇ってきました。
退職してからの月日が重なるほど、“顔”が通じなくなるのも当然です。
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ここは単行本の仕事で一度か2度、出張校正に行ったことがあります。志村までの都電がなくなって間もない頃です。
投稿: モハメイドペーパー | 2021年3月13日 (土) 11時18分
この建物、何かの折に前を通って印象に残っていました~なんでもかんでも保存しろとは言いませんが、この国ほど産業資産という思想が無い先進国(?)も珍しいですね。
投稿: Cedar | 2021年3月13日 (土) 12時48分
◆ モハメイドペーパー さま
そうでしたか、そんなことが。でも正面の建物では無く右手の警備室に続く応接室では無かったですか?
◆ Cedar さま
そう思いますが、この建物にはエレベーターが無い。さらにOA化で床にケーブルを敷設出来ない、さらに耐震性に問題があるとか、やむを得ない事情もあったことは事実です。
投稿: OER3001 | 2021年3月13日 (土) 14時05分
この印刷工場は妻の実家の傍で妻も高校生の時にアルバイトを
した事在る様です。
トプコンやコパル等光学機器メーカー等著名会社も多い地区ですね。
投稿: ぬか屋 | 2021年3月13日 (土) 22時16分
ぬか屋 さま
奥様がここで!? それは(小生が勤める以前だとは思いますが)ありがとうございました。
仰るように、光学機器メーカーもありますね。
投稿: OER3001 | 2021年3月13日 (土) 22時33分