チューリッヒの路面電車
バーゼル(Basel、Bâle)の路面電車を見た日、次に向かった場所はチューリッヒ(Zürich)でした。スイス連邦鉄道(SBB,CFF,FFS)のチューリッヒ中央駅(Zürich Hbf)は、チューリッヒ湖(Zürichsee)から流れるリマト川に突き当たるような形の頭端式です。
この中央駅前から、路面電車は縦横に路線を伸ばしています。駅周辺をちょっと歩き出せば、路面電車に出会えるのは最高です。写真を見て気付きましたが右のワーゲンのナンバー、「ZH」とあるのはチューリッヒなのですね。
ボビー車が付随車を連結した2両編成です。
こちらは3車体連接車の“重連”、堂々としていてカッコイイです。
ボギー車の単行が、軽快に見えてしまいます。
3車体連接の重連は、どうも「7」系統に充当されているようです。
リマト川に架かる橋の上ですが、河川への電力線が!
チューリッヒ中央駅前に戻ってきました。ヨーロッパの街には必ずと行って良いほど、歴史上の人物像が建てられていますが、この方は何方だったのか・・・?
路面電車の停車場と並んで、トロリーバスの停留場もありました。電車と同じ塗装です。
人物像の直前を、3車体連接車が発車して行きました。アルフレッド・エッシャー(Alfred Escher)と言う人物、スイスの政治家で起業家、鉄道王とも賞されていた人物の像だと言うことを、今になって知った次第。
リマト川を渡って来たのはこの当時の最新型車両“トラム2000”、電気品は三菱電機製だと聞きました。2車体連接車の重連です。
先の3車体連接車がボギー車を連結した運用もありました。
日本語地図に「バンホフ通り」と記載されている、チューリッヒ中央駅前から伸びる歩行者・路面電車専用道路が、鉄道好きにはこの上ない天国です。
永世中立国ということもあるのか、スイス国旗を大切に掲げた街並みがまた素晴らしいです。
銀座通りをこのように都電と歩行者専用にすることを考えなかった日本人。悲しいとしか言えませんね。チューリッヒは環境保護視点から、市内交通を路面電車、トロリーバスを柱とする交通政策を採っているようで、大いに学ばなければならない筈です。
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