鉄道模型趣味 93
東急線ワンデーパスで向かった所のひとつはここでした。
蒲田行きから降りたので、上の画像とは違う改札口を抜けました。振り返ればここ「発展門」と称するゲートの中に有ったのです。凄いネーミングです。
立ち寄った先がこの小さなアンティークショップ。画像の右側だけがそのショップで、小さいけれどなかなか濃厚な掘り出し物があるのです。
今回入手してきたものの一つが、何かと気をかけて頂いていた “三浦慶一”さんのゴム印が押された鉄道模型趣味93号、1956年4月号です。天賞堂に居られた紳士、三浦慶一さんのコレクションだった1冊なのです。表紙はキハ17ではありません。キハ45000なのです。
表紙をめくってみれば、天賞堂、つぼみと、大阪の百貨店模型売り場の広告。右には三等寝台車ナハネ10の写真! ここだけでも見入ってしまいます。(画像は全てクリックで拡大できます。)
当号掲載の作品グラフを見れば、これまた吉村光夫さんの0番自由形電車が!
目次を見れば、どれもこれも当時の大御所たちの執筆ばかりではありませんか。
「EF57の製作法」は連載記事で、なかお・ゆたか氏。
高校時代に出会って以来、結婚披露宴司会までお願いするというお付き合いを頂いていたOER3001氏としては、吉村光夫氏の「山急電鉄に新車登場!」に、より興味が沸いてしまいます。
右ページの「ミキスト」も山崎喜陽氏の懐かしい連載です。
筆者の吉村光夫さんの若いときの一コマ。交通博物館での運転会で、ご自身作京浜急行をバンバン飛ばす時は満面の笑みでした。
当時の新型電車が紹介されていたページ、左の川車製アルゼンチン国鉄向け電車が、当時印象的だったことを思い出しました。右の大阪地下鉄もいい味です。
巻末の広告ページ、掲載されている模型店がどれも懐かしい! 小学生の時に自転車こいで向かったのは「北沢模型店」だったんだなと、想い出が蘇ってきました。
そして裏表紙の広告、カツミはNMRA型と称する真鍮プレス製0番用カプラーを“新発売”しているのです。
僅か40ページほどの薄い1冊であるにもかかわらず、思わず読み更けてしまう濃い中身でした。
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懐かしいTMSですね。しかも懐かしいお歴々のお名前が満載ですね。それにしても吉村さん若い~。
昔のTMSは読み応えがありましたよね。何度も読み返し、ボロボロになりバックナンバーを手に入れたこともありました。
投稿: 八千代運転所 | 2021年3月 6日 (土) 08時36分
100号以前のTMSはレア物でしょう。わが家古書はTMS特集シリーズの「電車と機関車の工作」(1964年)、
「日本型蒸気機関車の製作」(1963年)、そして「鉄道ファン」29号(1963年)しか残っていません。
確かに広告欄を観ると懐かしいですね。
投稿: ぬか屋 | 2021年3月 6日 (土) 09時17分
◆八千代運転所 さま
そうそう、通学鞄にも忍ばせて、何度も読み返していました。気づけば参考書は綺麗なままでTMSがボロボロに(笑)。
◆ ぬか屋 さま
広告と製品案内が凄い記録ですね。表示されている値段がまた。
投稿: OER3001 | 2021年3月 6日 (土) 10時24分
三浦さんの押印付きですか。この世界は狭いのかなぁ。運転会の吉村さんの前に置いてあるラジカセ、私のです。これでBGM流したり、簡単な案内したりしていました。
投稿: モハメイドペーパー | 2021年3月 6日 (土) 10時51分
この日の獲物はTMSでしたか。この号は偶然ですが所有しています。
そのせいか、カツミの広告にあるNMRAカプラーをここで見つけて、思わず買ってしまいました。
投稿: Cedar | 2021年3月 6日 (土) 11時57分
◆ モハメイドペーパー さま
ここの店主が三浦さんが居らした店の後輩ですからね。
ラジカセ、写真で「こんなものも有ったっけ」と懐かしかったのですが、そうでしたか。
◆ Cedar さま
このTMSをお持ちだったとは!
OゲージのNMRAカプラーは全く見た記憶がありませんでした。
投稿: OER3001 | 2021年3月 6日 (土) 12時37分
これはまた、とんでもない物が。私が初めて買ったTMSは137号です。今も大事に保管はしていますが、もう何年も見てもいないので、果たしてどのような状態なのか、不明です。大阪の心斎橋のそごう百貨店は鉄道模型売り場が充実していて、入り浸っていました。未だに継続して購入しているTMSも、ここで買ったのですが、そのそごう百貨店も今は無いそうで、遠い日の思い出となってしまいました。
投稿: きぬやまスカンク | 2021年3月 8日 (月) 15時21分
きぬやまスカンク さま
古い雑誌手に入れると・・・、掲載広告が何とも貴重なもので。ついつい読みふけてしまいますよ。
第一「全国の有名百貨店で」というフレーズが、そもそも百貨店で鉄道模型を取り扱っていたと言うことと、その百貨店というもの自体が消えて行く今なのですから、時代変化というものは面白いですね。
投稿: OER3001 | 2021年3月 8日 (月) 16時03分