消えていったロマンスカー<3>
今日のロマンスカー車両最新形の70000形GSEデビューと引き換えに引退して行ったのが、4桁形式最後の7000形LSEでした。
OER3001氏が初めて7000形LSEを見たのは1980(昭和55)年12月4日のこと。東海道本線湯河原駅のホームの先で、EF58 94号機に牽かれてた第1編成の甲種輸送を迎えに行きました。
ダダダダダダダダダダ、ダンダン、ダダン、ダダン、 ダダン、 ダダン、 ダダン、 ダダン、 ダダン、 ダダン、 ダダン、 ダダン、 ダダン、 ダダン、ダンダン。これが通過音でした。
殿は車掌車 ヨ13767でした。
翌年春から運用に就き、折しもサクラが咲くシーズンには沿線撮影に通ったものです。
同年、鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞。授賞式が行われた9月13日から3日間は、前面にその装飾が施されて運転されました。
1982(昭和57)年12月には国鉄に貸し出され、3000形SE車以来となる試験運転が実施されています。
登場から15年程度経つと更新修繕が実施され、10000形HiSEに似せたカラーリングに変更されたのも想い出となりました。
4編成造られた7000形LSEは、2010(平成22)年から廃車が始まり、2018(平成30)年7月10日をもって定期運用を終了。最終運行の上り“はこね”の運転室には花束が!
その後いくつかの臨時運行を経て、10月に完全引退、廃車されましたが幸いにも、7003がロマンスカーミュージアムのメイン「ロマンスカーギャラリー」に保存展示されました。
誕生から38年の活躍は、ロマンスカー車両中では最も長寿だった車両です。
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