貫通幌を作る
これは、アガチス材から切り出して整形した貫通路の内寸ゲージです。
そしてこれは、0.5φ真鍮線を4本並べてハンダ付けしたものです。
これを焼き鈍し、先のゲージに巻き付けるようにして曲げて行きます。焼き鈍しは曲げる箇所それぞれ毎に行っています。
具体的には、
①ゲージに当ててみる
②曲げる部分にマーキング
③マーキングした箇所をライターで焼く
④ゆっくり冷ましてからゲージに当て、90度に曲げる
⑤次に曲げる箇所にマーキング
⑥③~⑤を3回繰り返す
と、こうなります。
こうして10両固定編成で必要な18個を作ります。さらに別途、渡り板を編み目板から切り出しておきます。
これらで10両分の“幌組み立てキット”完成になります。
幌に渡り板をハンダ付けしました。
こうしてやっと、18個の貫通幌が完成しました。
単純作業は未だ続きます。クレンザーで研いてから接着部の平滑性を出すヤスリがけ、プライマー塗った後に塗装です。
特殊な寸法の貫通路のため、市販品の中に利用できるパーツが無くやむを得ず自作しましたが、いや~、根気が必要です。勿論、小田急の車両でなければこんなことまでせず、多少違っていても市販品利用しますけれどね。
・・・天気が良くなって陽が差した時、プライマー吹いてから塗装しておきました。
これだけの塗装でも、厚塗りにならないように片方向からシューッと吹き、乾燥させて反対側からシューッ。さらにひっくり返してと、計4回も吹くので結構な時間がかかりました。
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私鉄だと既成パーツを改造しても似てこないものがあるので、私もときどき貫通幌を自作します。しかしこれだけ大量に作成するのは大変ですね。
投稿: 阪鉄車輌 | 2022年1月29日 (土) 00時02分
◆ 阪鉄車輌 さま
阪鉄車輌さまのような繊細な工作ができないので、編成両数でごまかしますから仕方ありませんね。
投稿: OER3001 | 2022年1月29日 (土) 07時20分