今日の一枚 No.142
名車と言われた車両のひとつ、京王帝都電鉄5000系。
あれは1963(昭和38)年だったか、グリーン単色塗りだった京王線に華々しくデビューしたパノラミックウインドウ、アイボリー車体。帯と言うには細く、線と言うには太い深紅のラインを纏ったデザインが新鮮でした。
しかし良く見れば、空気バネ台車の4連に対し、2連は吊り掛け駆動車。2700系の足回り流用の5070系(後の5100系)でした。
世が“平成”となった1989年春、吊り掛け駆動の5100系が引退となりました。
本線でお別れ運転実施の後、若葉台での撮影会。これが5000系引退の始まりでした。重く甲高いモーター音を響かせての本線走行は、老体に鞭打って走らせている、そんな感じもしたものでした。
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