それは、昨年8月27日に取り上げた「捨てるのも気が引けて・・・。」の、歌川模型のクモハ52型紙から始まりました。
9月6日には「捨てるの止めました!」と宣言して窓抜き開始。その3日後には「顔づくり」まで進んでいましたが、所詮遊び心で始めた息抜き題材でした。

それが引き金となって、下着の台紙で中間車を作る羽目に陥ってしまいましたが、この度漸く竣工となりました。
この類いの題材は、小田急ファンのOER3001氏には不向き故、実車に詳しいお仲間方も多く、“ちゃんとした流電”に仕上げるのはあまりに敷居が高すぎるので、好みにモディファイして、あらゆる意味で存在しない車両に仕上げました。
塗色は大阪-神戸間の急行電車時代としましたが、スカートは外されて、雨樋は4両とも張り上げにと。埋め込み前照灯に加えて尾灯も左右に埋め込みと。実車の尾灯は砲弾型で片方だけでしたからね。
サロハは66016と実在したナンバーながらこんな外観の時代があったかどうか?
サハも同様で、48030ですがこの姿は実在していなかったようです。
それが好みで作れるところが模型の楽しさ。知らない戦前の姿を基本に、雰囲気重視としたのだからと、パンタグラフは安価なKATOのクモハ40系用を使用。配管等のディテールは全て省略してしまいました。
車体の標記類は、車号と3等車のⅢはパソコンで製作、透明シールにプリントしたもの。2等標記は高価なくろま屋のインレタからⅢのⅠを削ったものです。
そんな模型でも、走らせてしまえば誰が見てもあの流電と思ってくれるはずですから。
築堤を見上げるようなアングルでは、なかなかの存在感がある車両だと思います。

あの歌川模型の型紙を活かした作品。これこそがSDGsと言うものではないでしょうか。
なんて満足していないで、そろそろ本命再開としなければなりませんね。
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