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2022年11月25日 (金)

レールの架線柱

架線柱には木柱、コンクリート柱、鉄柱、鋼管柱、鉄塔などがありますが、秩父鉄道ではレールの架線柱が多く使われています。鉄柱と言えば鉄柱ですが。

これは武州日野-白久間にある『道の駅 あらかわ』前の踏切横のもの。あまりに青い空とのコントラストが奇麗でした。

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踏切の柵に邪魔されて、下部が見えないので角度を変えて。レールを背中合わせにはんだ付け、いや違う、金具で締め付けて固定し、下方を逆Yに広げて埋め込んでいます。

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電気鉄道の「架空電車線方式」の教本のように、トロリ線と吊架線で吊したシンプルカテナリー式の架線に加え、標準で250 mごとに饋電線からトロリ線に接続される饋電分岐線、付帯電力の高圧配電線がしっかり張られていました。

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鉄道模型でこれらを全て取り入れることなどできませんが、「柱を立てただけ」のレイアウトでは悲しいですね。基本的な知識を理解したうえで、模型化したいものです。

 

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鉄道(施設)」カテゴリの記事

コメント

廃棄物のすばらしい再利用です。

◆ ぼっちぼち さま
それが、レール側面の製造年・製造所が解読できなかったのですが、たレール頭部に摩耗は見られません。1901年から徐々に路線を伸ばし、1922年に全線電化した鉄道なのに、古レールが使えたとは思えず、新品が使われたと思います。

鉄道施設には、結構古レールが使われている処がありますね。家のレイアウトは非電化が前提になっているので、架線柱に気を遣わなくて済むので、その点では気が楽です。

昔このあたりでSLなど撮影した際にレールを使っていることに気が付きました。ホームの柱に古レールを利用している例は結構ありますが、このような使い方はあまりないのでは?私は架線や饋電関係はあまり詳しくないので解説していただいてよくわかりました。撮り鉄的にはコンクリの架線柱に比べて細身なので、写真写りはいいほうだと思います。

 架線柱の資材として鉄骨柱より安かったのかとも思います。もっと安くあげるなら木柱という選択肢もあるし、電化当初からのものなのかも確認したいですね。

◆ きぬやまスカンク さま
ホーム上屋や跨線橋では「古レール」の使用は多く見られますが、開通から電化までが短く、また鉄道網が未整備だった時代には「古レール」など発生しないはずなので真相が知りたいです。


◆ 所長失格 さま
鉄道ファンであるなら、単に走る車両だけに目を向けるのではなく、鉄道施設にも興味を持ちたいと思っていました。いろいろ知ると、電気鉄道がどれだけ資金が必要なものなのか、驚かさせますね。


◆ モハメイドペーパー さま
線路内に立ち入って、レール側面の文字を確認できれば良いのですが・・・。
機会あれば是非調べてみたくなりました。

碍子がショボイので、絶縁不良による地気や架線柱に落雷すると架線にもろに受け
そうですね。

秩父鉄道に最初行った時(小学生でした・・)から、この架線柱は印象的でした。今でもかなり残ってるみたいなのは架線柱フェチとしては嬉しいです。

◆ ぬか屋 さま
ご心配には及ばないと思いますよ。国有鉄道高崎線の電化より早い電化でもあるし、それなりの定期点検をしているでしょうから。


◆ Cedar さま
コメント頂けるものと思っていたところで、嬉しく思います。
上毛電鉄や山陽電鉄にも類似の架線柱があったように思いますが、秩父のはシンプルでスマートですよね。

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