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2023年5月13日 (土)

1号機関車と客車

1872(明治5)年の我が国の鉄道開業時、用意されていた機関車は総数10両。全てがイギリスから輸入した1B形だったとのことで、後の110形、150形、160形、190形などとのことです。

そもそも蒸気機関車というものにそれほど興味を持たなかった電車ファン・OER3001氏にとってはどうでもよいことでしたが、どうしたことか、ひょんなことからカツミ製品の「1号機関車とその客車」を入手してしまいました。

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“1号機関車”とされているのは前述の150形で、Vulcan Foundry社による1971(明治4)年製だとか。しかしその当時のスタイルはFile:JGR-150SL(original).jpg - Wikimedia Commonsによればこのような姿だったようです。

File:JGR-150SL(original).jpg

模型は1984(明治17)年から翌年にかけて神戸工場で改造された後の姿のようで、原型に対してボイラー位置が209mm(8 1/4in)高くされ、キャブ直前の蒸機ドームを前方に移設、キャブ側面の開放部が狭くされた姿です。

従って、客車との取り合わせも含めて、開業時の姿とは言えないようです。

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勿論塗色も黒だったようで、模型のようなグリーンの時代がいつ頃だったのか、知る由もありません。

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開業時の客車は全て、イギリスから輸入した部材を新橋工場で組み立てたそうです。上等車(定員18人)10両、中等車(定員26人)40両、緩急車8両が輸入されたものの、開業時には中等車の内26両は定員52人の下等車に改造されていたとか。

1両目は荷物車に見えますが、上記の区分ではどれにあたるのでしょう。

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2両目の客車は中等車なのか改造されていた下等車なのか? 

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最後部の3両目、これを緩急車と呼んだのかどうかブレーキ装置を備えていますが側面外観は2両目と同じ。

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中・下等の区別は座席だけの違いだったようですから、外観だけでは判別できませんね。外部デッキ付きの上等車が欲しくなります。

とりあえずカツミの製品はこれらの3両編成を1号機関車が牽引します。

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我が家に来てから機関車は一旦分解。各部調整の後再組立てしたらスムーズに走るようになりましたが、ウエイトバランスが芳しくなく第2動輪の軸重不足。そこでキャブ天井に鉛板を収めてみました。

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客車も車輪清掃と軸受部への注油などをしたら、転がりも実に良くなりました。前述のように開業時の1号機関車と客車と言うのは怪しいですが、150年前のこと故イメージ重視で良しとしましょう。

撮影のためにセットした築堤ですが、高輪で出土した築堤を模した線路が欲しくなります。たまにはのんびり、こんなのを走らせて明治を偲ぶこととしましょうか。

 

 

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コメント

 博物館の展示品じゃないから、この手の模型は雰囲気重視でよいと思います。それにしてもいろいろ出てきますね。

築堤も好いですが、旧新橋駅のセクションも捨て難いですね。

◆ モハメイドペーパー さま
いろいろ・・・、はい、支離滅裂になってきてしまいました(笑)。


◆ ぬか屋 さま
新橋停車場ですか、イイですね。是非作ってくださいよ。

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