FS-321形台車
住友金属 が1958(昭和33)年、小田急2220形が使用していたFS-316をベースに設計、2217+2218が履いたアルストム型の空気ばね台車がFS-321。
新百合ヶ丘駅がまだ無い時代、百合ヶ丘-柿生間の旧線でSSEと交換した前2両が2218+2217です。
2218を新百合ヶ丘駅で撮っていますが、残念ながらFS-321形台車が確認できない画像です。
そのFS-321形台車とは斯様な姿。FS-316形台車と同じ軸距2,000㎜で、揺れ枕吊受け座の幅を550㎜から710㎜に広げて有効直径550㎜のエリゴ(スミプレス)形空気ばねを装着し、ボルスターアンカーが装備された。
その台車を履いた写真はレイルロード刊小田急電車形式集.4より、矢崎康雄氏が1969年6月7日に撮影された写真を引用させて頂きます。
1990年7月の出張の折、伊予鉄道古町車庫の奥でこの台車を発見! 京王からの譲受が進んでいた5000系に使用するのかと思っていたのですが、実際に使われたかどうか知りません。
その懐かしい台車を今回、古町車庫で発見しました!!
枕梁吊りは外され、ボルスターアンカー座も有りませんが、台車枠には「FS-321」の表示が残されていました。工場内の仮台車として今も使われていたのですね。何か嬉しくなりました。
« 伊予鉄道_市内線の魅力② | トップページ | 松山駅_国鉄からJRへ、そして高架化 »
「鉄道(小田急)」カテゴリの記事
- 西武8000⇐小田急8000(2025.01.17)
- 合間の電車撮影(2024.12.24)
- ロマンスカーミュージアムの現況(2024.12.20)
- 軌道検測体制の見直しか(2024.11.24)
- 「もころん号」撮る!(2024.11.20)
「鉄道(地方民鉄)」カテゴリの記事
- 2025年撮り初め<補>(2025.01.15)
- 2025年撮り初め(2025.01.13)
- 貸切列車で忘年会(3)(2024.12.30)
- 貸切列車で忘年会(2)(2024.12.28)
- 貸切列車で忘年会(1)(2024.12.26)
「鉄道(台車)」カテゴリの記事
- FS-321形台車(2024.11.16)
- 神戸・川崎車輛(2024.06.27)
- 今日の一枚 No.65(2020.07.27)
- 今日の一枚 No.66(2020.07.28)
- 今日の一枚 No.64(2020.07.25)
伊予鉄700系電動車の台車は東武2000系のFS340が転用されましたが、同じアルストムでエアサスということで小田急のFS321も購入したのでしょうか。
投稿: モハメイドペーパー | 2024年11月16日 (土) 15時42分
仮台車もアルストムかぁ~仮台車と言えば2軸台車切り継ぎとか、明治の客車用台車とか珍品が見つかる時代しか知りません。
投稿: Cedar | 2024年11月16日 (土) 22時07分
◆ モハメイドペーパー さま
実際に使われていたのかどうか不明ですが、調達していたことは事実です。
◆ Cedar さま
アルストム軸受の仮台車、小田急大野工場にもあったかな?
投稿: OER3001 | 2024年11月17日 (日) 01時19分
本題は高度過ぎてついて行けませんが、、、
百合ヶ丘ー柿生間のお写真、この時代のこの間はどえりゃあ遠回りしてませんでしたか?
新百合になってから、ほぼ直線になりましたけど。
大地主が動かなかったのですかね。
投稿: シグ鉄 | 2024年11月17日 (日) 10時03分
◆ シグ鉄 さま
コメントありがとうございます。
“どえりゃあ遠回り”・・・、迂回していた山を切り開いて線路を通しました。この線路切換で新宿-小田原間が82.8㎞から82.5㎞へと、300m短縮されています。
投稿: OER3001 | 2024年11月17日 (日) 12時14分