JR西日本の和田岬線(兵庫-和田岬2.7㎞)は、朝夕の通勤時間にしか旅客列車は走らないことで有名(?)な路線。
鉄道建設の資材輸送のために1888(明治21)年に敷設されて以降、貨物輸送を担っていたものが、現在は川崎車輛で製造された鉄道車両の輸送しか無くなってしまった路線で、旅客輸送は三菱重工、三菱電機関連の通勤者の足を担います。
月曜日から金曜日は6~9時台に7往復、16~21時台に10往復の計17往復が運転されますが、土曜日は7~8時台に6往復、17~20時台に6往復の計12往復、休日は7時台、17時台に各1往復の2本と、首都圏から行く身にとっては誠に乗りづらい路線です。
その和田岬線に乗ってみようと、ふたば学舎での運転会参加後、“山陽本線”兵庫駅
へ向かいます。
高架のJR神戸線兵庫駅の横、地平にそのホームがあります。土曜日ダイヤの夕刻帯1番列車、17:15発に乗ることができました。
兵庫駅ホームの先は、“山陽本線”に繋がる線路が見えますが、その手前のシーサスクロス先を左に曲がるのが和田岬線。
カーブを曲がるとそこはもう、川崎車輛の工場なのですが、残念ながら分岐点を撮り損ねました。
2001年に電化された路線とあって、架線設備は立派なものです。和田岬駅までは僅か3分。途中の兵庫運河を越える所では、日本最古かつ最初の鉄道橋である和田旋回橋を通ったのに、それも撮影しておらず残念です。
和田岬駅には既に乗客が到着する列車を待っています。ホームの先に車止め。
無人で改札機もICカード読み取り装置も何も無い、バス停のような駅舎(と言うのか?)がぽつんと建っているだけです。
ホームは6両編成が停まれる長さなので130m程だと思いますが、その横に2か所の出入り口。
出入り口横には斯様な案内が。
和田岬から乗って、兵庫までの折り返し1往復体験乗車なら、乗車料金が取られない仕組みですが、そんなこと考える輩は居ないかな。
和田岬発兵庫行きを、御崎本町踏切で撮りました。
和田岬線には神戸市からの存続問題も発生していたようで、その成り行きが気がかりです。少ない運行時刻に合わせて、できれば乗ってみておくべき路線ではないでしょうか。
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