小学5年生になって間もない頃、OER3001氏が初めて手にしたのがこれでした。
1961(昭和36)年、改訂1版として発行されたTMS特集シリーズ№3「電車と機関車の工作」150円。初版は1957(昭和32)年なので、小学生には解読できない漢字も多く、難しい内容でした。
トビラを開いた最初のページのこの光景が忘れられませんでした。
目次を見ると、小田急や京王帝都の沿線育ちの身にとってはイマイチ馴染みのない対象ばかりでしたが、これを“勉強”しないと“大人”になれないと思って、必死で読んだような記憶が。
小学校の教科書より小さい字、学校で習ったのと違う旧漢字も使われていて、なかなか読みづらいものでした。作者のT.S.K.って何でしょう? 由利 啓さんの「京阪神急行京都線711形の製作」はとにかく凄いものでした。
漢字が読めなくても図解で解りやすいけど、無~理っていう感じ。
車体材料は0.6~0.7の真鍮板を使用とありますが、そんな材料はどこで入手できるのか、小学生には手も足も出ません。
当時はこんな図が描ける方がいらしたのですね。解りやすく、なんとか紙でできないかと考えたものです。
前照灯、標識灯、アンチクライマーなど、丁寧に図解してあるのですが、製作技術が全く無し。
下回りに移れば、モーターを直角方向に搭載した扶桑金属のFS台車、詳細な設計図があります。
こうやって作るのだそうですが、わかるけどできない!
軸受、バネ、なるほど、こうするのか、凄いなー! と、ただただ感心するばかり。
おまけに室内の座席まで詳細な設計図が。
こんな素晴らしい模型作った由利 啓さんという方、アマチュアなのでしょうか? 模型見てみたかったな。
グラフページには参考として同タイプの800形が紹介されています。四日市模型鉄道クラブ・木村義男氏の(ペーパー製)製作だそうです。
この“教科書”後ろの広告ページ、今は消えてしまった有名店が並んでいます。百貨店の東横が、この時代は池袋にもあったことを明示しています。東横は東急になり、池袋のビルは東武に、渋谷は解体されてと、60年も経てば様変わりです。
このページも、現存するは天賞堂とTMSだけですね。
後表紙には売価150円と。電車は近鉄のようだけどフリーかな。並ぶ工具は鉄道模型製作には必須だったのでしょうか。
何だかんだで気付けば60年もこの道(鉄道模型)に嵌っているけど、やっぱりこの時代の先輩方には追い付けません。
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