鉄道(海外)

2024年3月13日 (水)

スイス国鉄オフィシャル鉄道ウォッチ

初めて永世中立国・スイスに行った時から気になっていました。金融業、電力、観光業、化学薬品工業などと共に、精密機械工業の産業が国際的に強いだけに、時計は有名でした。

SBB(Schweizerische Bundesbahnen スイス国鉄 1999年からスイス連邦鉄道(株))の各駅に掲げられた見やすい時計デザインが気に入ってしまいました。(写真はバーゼル中央駅で)スイス人技術者ハンス・ヒルフィカー(Hans Hilfiker)によって1944年にデザインされたものだそうです。

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いつ頃だったか、そのデザインの腕時計があることを知りましたが、愛用のセイコー製腕時計はなかなか壊れない。それがこのたび40年ほど使って遂にご臨終に(涙)。

そこで、決心して新しい腕時計を購入しようと思ったら、思いがけず「スイス国鉄オフィシャル鉄道ウォッチ」が愛妻からプレゼント。

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遂に、OER3001氏の左腕で時を刻んでくれることになりました。

いや実に見やすい! 年寄りの目にも優しいし、テキストだけのデジタルよりシェイプ(カタチ)で読めるので人間工学的にも優れています。

久しぶりにスイスものを手にしたので序でにこれを眺めてしまいます。ゴッタルド線で使用された本線用ユニバーサル駆動式電気機関車のAe4/6形電気機関車。

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今は殆ど(全て?)の列車が電車列車に変わってしまったようですが、やっぱりこの時代が好きですね。窓上に1等の黄色いラインを入れた濃いグリーンの客車。シュリーレン台車の乗り心地は結構硬かったような記憶があります。

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久しぶりにスイスの模型列車も走らせたくなってしまいました。

 

2023年10月24日 (火)

Nostalgie Istanbul Orient Express に乗る

天気に恵まれた平日の昼下がり、あの“Nostalgie Istanbul Orient Express”に乗車しました。

乗車車両はコート・ダジュール型とされる1928年製のNo.4158、定員28名の客車。

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1988(昭和63)年、フジテレビの企画で「オリエント急行’88」として日本国内を走りました。その初日は上野からD51 489が牽引するというので撮影に向かいましたが案の定どこも凄い人・ひと・ヒトの中、辛うじてこんな写真を。

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尾久からの回送時にNo.4158を捉えていました。この時は日が差していたのに・・・(涙)。

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3か月かけて日本全国をクルーズトレインとして走行した後、翌年に帰還しています。車内にはルネ・ラリック(René Lalique、19世紀から20世紀のフランスのガラス工芸家、金細工師、宝飾デザイナー)によるアール・デコの装飾が施されていることから2004(平成16)年に再来日、箱根ラリック美術館の特別展示「ル・トラン」となっています。

乗車には飲み物とデザートがセットとなる「乗車券」を購入する必要があります。事前予約はできません。

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近年、日本の鉄道車両のデザインで活躍(?)する某氏の、車体にベタベタアルファベットを並べるのとは違って、気品ある標記は良いですね。

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車両中央部にはワゴン・リのエンブレムが堂々と。

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車両全景も何とか撮れる空間が良いです。

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ルネ・ラリックによるアール・デコの装飾が施された車内、M岡デザイナーとは違い見事なものです。

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この日、OER3001氏夫妻はこのテーブルに。

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「オリエント急行’88」の時には大宮まで追いかけ、ホーム停車中に客車を見学しました。

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車内のテーブルランプやテーブルセットに憧れたものでした。

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その車内を愉しんで驚いたのは、製造された時代にはまだプラスねじが無かった筈。使われているマイナスねじの方向が水平に保たれていたこと。

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アール・デコの装飾に加えて、車内のこんな所にまで神経を尖らせて製造された車両だったとは!

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見事な空間で、“到着時刻”までの40分間をゆったりと過ごすことができました。

 

 

 

2023年10月 2日 (月)

München

10月になりましたが、ドイツ・バイエルン州の州都ミュンヘンでは世界最大規模の祭りである Oktoberfest(オクトーバーフェスト)で盛り上がっていることでしょう。

ミュンヘン、サッポロ、ミルウォーキーという有名なフレーズ。いずれも北緯43度付近にある、ビール産業で有名な都市です。2018年、ミルウォーキーに路面電車が開業したことで、いずれも路面電車がある都市になりました。

1992(平成4)年、札幌に出張した折、仕事前に素早く朝食を済ませ、路面電車を撮り出掛けました。

何と、上半クリーム/下半ブルーという他車とは違う320号が停車していました。幕板部分に「札幌ミュンヘン姉妹都市・区制20周年記念」と書かれています。下半ブルーの部分にはドイツ語で「Münchner Straßenbahn」とも。

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もっと良く観察しておくべきでした。

この12年前、ミュンヘンを訪ねる機会に恵まれ、町並みにフィットする上半クリーム/下半ブルーの路面電車に出合っていました。

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こういう企画って楽しいですね。あのベタベタ車体にアルファベットを並べるデザイナーなんかに頼まず、こういうセンスでデザインしてもらいたいものです。

 

 

2022年9月20日 (火)

地中海の木造電車

台風14号の接近による強烈な降雨の合間を縫って、都心へ出掛て来ました。最初はここ。先日の運転会で紛失したと思われるEF65の台車砂箱、ASSYパーツを探索に。丁度雨は止んでくれました。

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都バスで向かったのが池袋のこのビル。

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14階のギャラリー路草で開催中の写真展「地中海の木造電車」を見るためでした。

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ちょうど後藤文男さんのお出迎えを頂き、その全てをゆっくり鑑賞させて頂くことができましたので、会場価格で販売されていた写真集を購入。

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折角なのでご本人のサインを添えて頂きました。

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100年前に製造された木造電車が、未だに綺麗に手入れされて活躍しているということに驚愕です。写真展は今日20日(火)16時までです。

 

 

2022年8月26日 (金)

お絵描き後遺症

ではありませんが、いろいろと気になって・・・。

これは“LSE”、小田急ロマンスカーではありませんよ。Luzern-Stans-Engelbergのメーターゲージ車両で、台車はシュリーレン。日本流に言えばサハですが、お絵描きしたイメージに近いと思っています。

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一方全長26.4mにも及ぶ標準車体の客車も気になります。車体は長いですが、幅は2.825mとほぼ日本と同じです。この車両の台車はアルストム形ですが、フィアット製。

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それにしても横位置を撮ろうとすると、標準レンズに収めるのは大変でした。ドイツ車ですがミンデン形ではない台車です。

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この当時、客車の台車に空気バネは無かったのですが、今はどうなっているでしょう。

序でに機関車も気になって来ました。RE4/4 II というこれ、ナンバーを見ると11158。11158~11161と11249~11253の9両が、このTEE色だったようです。

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こうして昔撮った写真見ていると・・・、いかんいかん、深みに嵌まりそう。

 

2022年8月20日 (土)

オーストリアの想い出

1980年当時はオーストリア国鉄だった筈ですが、今はオーストリア連邦鉄道となっているようです。ドイツ語での標記は今も変わらずÖBB(Österreichische Bundesbahnen)。

この時はLinzの登山鉄道が目的でしたが、Salzburgへ移動するときに赤い電機を記録しておきました。先日、ひょんなことからこの写真を探していたのです。

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何という列車だったか、既に記憶に残っていませんが、しっかり食堂車を楽しんでいたようです。

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列車内で食事する。今思えば何と素敵なことか。食堂車というものが消滅してしまったのは悲しいです。

 

 

2022年6月23日 (木)

スイス・レーティッシュ鉄道

箱根登山鉄道が、スイス・レーティッシュ鉄道との姉妹鉄道として提携してから43年。箱根登山鉄道の箱根湯本-強羅間開通から60周年を記念してのことでしたが、既に104周年となります。

強羅駅を降りると目の前に、まるでホームで乗り換えが出来るような光景が広がります。平日で空いていたので、斯様な画像を収めることができました。

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レーティッシュ鉄道の客車は、ご丁寧にも台車もそれらしく描かれていて、OER3001氏は気に入っています。

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この前に、アクリルケースに収納したOスケール模型などを走らせたら最高なのですが、保守・管理を考えたら無理な話でしょうね。

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それを実現するのは模型の世界。

我家には登山電車のレイアウトがありますが、レーティッシュ鉄道まではとても手が回りません。

 

 

2022年4月 4日 (月)

今日の一枚 No.142

この顔が出たときは衝撃でした、帝都高速度交通営団6000系。小田急との相互直通運転が開始された1978(昭和53)年、玉川学園前駅で。

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恐らくサンフランシスコのBARTの影響を受けたデザインだったのでしょうが、そのBARTを初めて見たのは1983年秋のこと。

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初めてのアメリカ出張の時、路面電車(MUNI)LRTの車庫があるバルボアパークまで利用しました。当然ながらアメリカの鉄道は右側通行なので、営団6000系とは運転台位置が左右反対。

 

2021年3月26日 (金)

バーゼルの路面電車-4

ここのところ、バーゼルの路面電車を取り上げていますが今回はその4回目。

バーゼルSBB駅から北に数百メートル歩いたところにHeuwaageと書かれた駅、停留所がありました。ホイヴァーゲと発音するのでしょうか。当時は終端駅だったのですが、今Googleマップで見ると路線延長して中間駅になっているようです。

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ヨーロッパらしい雰囲気の、とても魅力的な駅に、メーターゲージの路面電車と言うより立派な郊外電車らしき3両編成が停車していたのです。運行系統は「17」、日本流に言えば、デハがサハとクハを連結しています。“デハ”の車号は16と。

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あまりに魅力的な電車、スイスの街中にぴったりではありませんか。乗車することは出来ませんでしたが、前から、左から、右から、そして向こう側にまわって、時間の許す限り眺めてしまいました。

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駅舎の後方の三角屋根は図書館らしいです。今は右手の駅舎は取り壊されているようです。

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反対側の“クハ”は23。貫通扉中央の黄色い目玉様のマークは、市内電車に掲示された“不正乗車防止”のマークだと聞きました。ゾーン製の運賃で、乗車前にきっぷを買う必要があるのですが、悪意をもって無賃乗車しようとすれば出来ないことはないようですが、見つかった場合の制裁はかなりの高額と聞きました。

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午前10時20分頃からの数分間で、“クハ”も反対側面へまわって撮りました。

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“クハ”先頭の3両編成の姿もしっかり押さえておきました。

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この3両編成、発車を見届けぬままに、列車に乗るためにバーゼルSBB駅に急いだのでした。

この車両について、Web等で調べてみたものの詳細はまだ解らず仕舞い。バーゼル市交通局(Basler Verkehrs-Betriebe(BVB))だとしたら緑色の車両だったはずなのに、なぜこの青/白ツートーンカラーだったのか・・・?

ご存じの方が居られたらご教示頂きたいものです。

 

2021年3月20日 (土)

バーゼルの路面電車-3

バーゼルの路面電車-2」に取り上げた1980(昭和55)年晩秋のこと、フランス国内に向かう前に、バーゼルSBB/SNCF 駅から数百メートル離れたアエッシェン広場(Aeshenplatz)まで歩いていたようです。

緑色の路面電車がバーゼル市交通局(Basler Verkehrs-Betriebe(BVB)) なのに対し、黄色に赤帯車体の路面電車はバーゼル・ラント交通局(Baselland Transport(BLT))。

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「10」と「11」系統を掲げるのが黄色いBLTですが、この線路には緑色のBVBも走っていました。

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いかにも新型車両らしい好ましいスタイルの車両でした。

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ここがアエッシェン広場(Aeshenplatz)の停留所、駅なのか、ビルに囲まれた場所とは言え、なんとも長閑で好ましい光景に感激しました。

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駅の時計は11時近くを指していますが、どうもフランス国内への列車に乗ったのはこの後だったようです。

 

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