鉄道(路面電車)

2023年9月 6日 (水)

続:宇都宮ライトレール

大いに魅力を感じた宇都宮ライトレール、GKデザイングループが VI(ヴィジュアルデザイン)、車両から停留場等のトータルデザインを担当していることを知っていたので、できるだけ多面的に観察して来ました。

対向式の停留場(駅東公園前)の様子です。

20230901_0017_16

乗降口のレール面高さは30センチ。ホームとの段差はゼロ。ベビーカーも車椅子もそのまま通れます。

20230901_0016_16

乗務員室背後には車椅子の固定具が備えられていました。

20230901_0036_16

運転席背面の案会表示は液晶パネルでしょうか、多言語表示でした。

20230901_0023_16

まだ夏のような陽射しの時間帯だったこともありますが、窓も大きく明るい車内です。

20230901_0019_n16

つり手はGKインダストリアルデザインによる“GM型つり手”と言うものらしい。

20230901_0009_16

宇都宮駅東口から発車間際に乗った車両は進行3両目HU311-Aだったので、連接部を通して先頭車両のHU311-Bが見通せます。

20230901_0007_16

曲線部では連接部の動きに目が行きます。

20230901_0008_16

乗降口の床面より5センチほど高くなった床面に、VIのイエローをポイントにデザインされた座席が設けられています。

20230901_0051_16

乗降にはICカードが推奨されており、乗車時は下方、降車時は上方にタッチします。

20230901_0010_16

冬季には、押しボタンによる開扉になるようです。

20230901_0035_16

ファンとして気になるのは運転席。天井には扇風機が2台も。

20230901_0013_16

サイドミラーは室内に設置されているので、模型化には良いですね。

20230901_0012_16

制御は左手ワンハンドルですが、クルマのシフトレバーのように丸いだけ。

20230901_0014_16

足元にフットスイッチが3組ありましたが、何のスイッチだろう? 警音、前照灯切換、それと??

20230901_0018_16

気になったのは電車線ですが、道路中央に建てられた鋼管柱から可動ブラケットによる直接吊架式が主体。一部区間ではシンプルカテナリーもありました。

20230901_0033_16

停留場のデザインも統一されていています。

20230901_0045_16

これは終点の芳賀・高根沢工業団地駅ですが、何処の停留場も統一されたデザインです。

20230901_0047_n16

上屋は木材だったのかどうか? シンボルカラーのイエローとマッチしているように感じます。

20230901_0058_16

ベンチには地元産の大谷石(軽石凝灰岩)が使われています。

20230901_0052_16

大谷石は待合室・トイレの外壁(清原地区市民センター前)にも利用され、サイン表示も含めて気持ちの良い施設でした。

20230901_0057_16

出来立てのLRT、多くの方々に愛されることを願っています。

 

2023年9月 4日 (月)

宇都宮ライトレール

8月26日に開業した宇都宮ライトレール。早々に行って見たかったのですが、開業時の混雑も治まりかけると見た、開業6日目の9月1日に訪問しました。

20230901_1015_n15

 VI(ヴィジュアルデザイン)、車両から停留場等のトータルデザインは、OER3001氏が懇意にしている方も居るGKデザイングループが担当しています。

軌間1,067mm、直流電圧750Vで走る車両はHU300形、芳賀町(H)と宇都宮(U)の3両連結ということが由来だそうです。構造はいわゆるブレーメン形といわれる3車体3台車方式で、宇都宮方からHU300-A、HU300-C、HU300-Bの順。

20230901_0043_16

20230901_0042_16

20230901_0041_16

模型製作意欲が湧いてきた時に備えて、できるだけディテールも観察、取材しておきました。手前からHU300-A、HU300-C、HU300-Bの順。

20230901_0069_16

20230901_0071_16

20230901_0072_16

20230901_0074_16

20230901_0077_16

左右の車輪を結ぶ車軸の無い超低床電車と言うだけに、ホームからの段差も一切なく乗り降りしやすく快適な車両でした。

20230901_1027_n16

停留場などの施設も心地良く、ファンになってしまいました。

 

 

2023年4月 7日 (金)

懐かしき銀座4丁目

日頃より何かと良き刺激を与えてくださるCedarさまが、銀座4丁目交差点近くの三愛ドリームセンター解体と都電5500形について、ブログ“Cedarの令和瘋癲老人日記”で連載掲載してくださりました。

出掛けた序でに早速現地を確認して来たのですが、Cedarさまと同じ写真撮影しても仕方ないので撮影はせず、現地観察だけして来た次第です。そこで勝手にコラボレーション、ダメダメ写真ながら都電5500形を通して、都電最後の日を偲ぶことにしました。

1963(昭和38)年完成のビル、最上部の広告は1990(平成2)年5月まではずっと三菱電機でしたが、以後は何度か広告主が変わっていました。

19671209_0001_n16

この日最初に見た5500形は品川行、残念ながら車号が確認できませんが、改装工事中の三越にも「ご苦労さまでした、都電銀座線」が掲げられていました。

19671209_0006_16

この日、フィルムにあった和光の時計から見ると、14時頃から銀座4丁目に出掛けていたようです。

すっかり日が暮れても、フィルムを白黒に変えて粘っていたようですが、この時間までどのように過ごしていたのか記憶がありません。装飾された5503、運転士さんにもレイが掛けられていたのですね。

19671209_0019_16

その5503が日本一の地価を誇る鳩居堂前に差し掛かる時、都電を惜しむ人混みで車両が撮れません。

19671209_0023_16

そんな中、和光の時計が午前0時近くを示す頃にやって来た5500形。車号が読めません(涙)。

19671209_0024_16

5501だったようです。もちろん車内は満員。

19671209_0025_16

続いて、これは55012ですね。多分、和光の時計を入れて撮ろうとしていたのでしょうが、とんでも無く軌道に近づいている1名。

19671209_0029_16

いやもう、大変でしたこの時は。

これらのフィルムを確認すると、どうも0時20分頃までこの場所にいたようです。23区内に住んでたとは言え、良く帰れたものです。

 

 

2023年1月25日 (水)

小田原散策

小田急VSE貸切列車を楽しんだ後は、JK氏とMT氏を伴っての市内散策となりました。小田原城横を通り過ぎて、向かった場所はここ、2021年5月以来2度目の訪問です。

20230121_0093_15

ここの二宮金次郎氏って、何と優しいお顔をしていたのでしょう。今回気付きました。

20230121_0094_15

箱根登山鉄道小田原市内線モハ202。王子電気軌道409→東京市電気局100形109→102へ改番→小田原市内線202→長崎電気軌道152→151へ改番という歴史を持つ。

20230121_0092_15

その複雑な歴史で、車番振り替えや台車交換も実施されていたようですが、現在の台車はこれ。

20230121_0100_15

車内には昔懐かしい形状の車内灯が。

20230121_0097_15

東京芝浦電気の大きな主幹制御器、逆転レバーやブレーキハンドルが無いのは悲しいですが、一般公開している状態では無理もないですね。

20230121_0098_15

今回は併設の「きんじろうCAFE&GRILL」でゆっくりしたティータイム。なかなか素晴らしいメニューで嬉しいものでしたが、ついそれらの撮影を失念してしまいました。ご興味ある方は是非こちらを。

20230121_0095_15

最後に奥のカフェ側から撮って、今度は小田原城の反対側を通り駅に向かいました。

 

 

2022年1月 6日 (木)

岩瀬浜の想い出

日本海側ではかなりの降雪との天気予報を聞くと、どうしても思い出します。

初めての富山は1975(昭和50)年の夏でした。交流電化の北陸線富山駅、北側から発着している富山港線は直流1,500V。72系の2両で運行されていました。

19750809_021415__15

富山港線の72系は、1985(昭和60)年3月に全廃。なんと国鉄線での72系最後の運用路線だったようです。その後は交直流電車457系・471系・475系に代わりました。

1989(平成元)年5月に訪れた終点の岩瀬浜駅での光景。運行本数の少ない電車に下校の女子高生が疾走します。

19890517_151014__15

その岩瀬浜駅、富山ライトレールの駅となってから訪れた2012(平成24)年2月はかなりの降雪でした。

20120204_0019_25_20220105181601

そして2020(令和2)年からは再び富山地方鉄道の駅となり、軌道線に直通しています。

この冬はどんな風景になっているのか、再訪したいですね。

 

 

2021年10月25日 (月)

今日の一枚 No.134

前回、都営地下鉄10-000系試作編成を“都電”として取り上げたので、今回は正当“都電”を。

19701004_010603__15

残念ながらカラーフィルムで都電、あまり撮っていなかったのですが、浅草雷門前を行く24系統の6065を。手前のタクシーの屋根が少々邪魔ですが、良く見れば道路信号機の意匠が懐かしいです。

2021年8月18日 (水)

決して忘れません

同日2度目の発信で恐縮ですが、既に8月6日、7日と2回に渡ってここで取り上げましたが・・・、

20061019_0109_45_20210818143201(再掲)

今年のその日に運転された“原爆電車”の動画が掲載されました。是非ご覧ください。

原爆の瞬間も走った広島電鉄 運転士が見た「特別な朝」:朝日新聞デジタル (asahi.com)

 

 

2021年8月11日 (水)

今日の一枚 No.127

1978(昭和53)年4月、この地への出張に恵まれた夜のフリータイムは、迷うこと無く伊予鉄道松山市内線へ。市内を巡る環状線に乗ってみると、まるで東急世田谷線のように、鉄砲町、清水町、高砂町、木屋町とか、まさに市内の町を抜けて、古町(こまち)へ。この古町がまた何と魅力的なところか!!

19780406_5021__m45

古町は伊予鉄道の中心的機能を果たす地で、高浜線との接続駅。隣には車両工場を擁します。

なんと、乗ってきたこの59号はその高浜線を横切るように進み、国鉄松山駅前に向かうのです。直接吊架式を進んで来たビューゲルが、高浜線のシンプルカテナリーを擦りながら再び直接吊架式区間へ。余談ですがこの先大手町では再び両線が直角にクロスすることになり、ビューゲルから火花が散ることになります。

何とも魅力的な電車ではありませんか、伊予鉄道!

2021年8月 7日 (土)

続けて広島を

折角なので、昨日に続けて広島の話題です。

“被爆電車”として有名な650形は、1942(昭和17)年木南車輌製造で651 - 655の5輌が製造されました。3年後に被爆することになるとは・・・。

現在は651号と652号の2両が、主に朝のラッシュ時に運行されている他、653号が当時の塗装に復刻され、イベント電車として貸切運行されることがあるようです。

2006(平成18)年の出張時には、その651号にも出会い、乗車することができました。

20061019_0109_45

 

宇品へ行ってみたのですが、「広島港」と名称変更された後でした。

20061019_0101_45

 

早速車内に。懐かしさを感じるニス塗りに緑色モケットの座席。

20061019_0103_45

 

運転台を見れば、大きなマスターコントローラーは三菱製。ワンマン対応機器が増設されていますが、このマスコン、ブレーキ弁で被爆したのだと思うと、こみ上げてくるものを感じたものです。

20061019_0104_45

 

車内には当車の由来が掲示されていました。

20061019_0105_45

 

残念ながら6日の平和記念式典でのあいさつで、用意された原稿の重要な部分であった筈の「わが国は、核兵器の非人道性をどの国よりもよく理解する唯一の戦争被爆国であり、『核兵器のない世界』の実現に向けた努力を着実に積み重ねていくことが重要だ」を、読み飛ばしても気付かない首相の国民として、平和維持に一抹の不安を抱えます。

 

2021年8月 6日 (金)

ヒロシマを忘れない!

今日、8月6日という日は人類として忘れてはならない日です。“ノーモア・ヒロシマ”

1945年(昭和20年)8月6日午前8時15分、アメリカ軍のB29爆撃機エノラ・ゲイが、広島市上空約9600メートルで世界初の原子爆弾リトルボーイを投下し、上空約600メートルで爆発してから76年の歳月が流れました。

19771007_050603_

OER3001氏が初めてここを訪れたのは、原爆投下から32年経った時でしたが、それから44年が過ぎてしまいました。

広島の電車は魅力的ですが、年月の流れと共に車両も大きく変っていますね。出張で訪れたこの時は、空いた時間を有効活用。さまざまな電車が走る光景にすっかり魅せられてしまいました。

21年後の1998年にも、出張で広島に行けたようで、帰りの新幹線の時間まで、駅前で何枚か撮影していました。その中に、貴重なものを発見、元京都市電とすれ違う左側は653号!

19880716_141509_13

2006年に一度引退しながらも、“被爆電車”として現在まで大切に保管されている653号現役時代の姿でした。

 

 

フォト
2023年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

他社線ご案内

無料ブログはココログ