「想い出の光景」シリーでは、No.16から12回にわたって代々木上原を取り上げてきましたが、いよいよ1978(昭和53)年3月31日に千代田線との相互直通運転が開始されることになります。新宿駅にもその告知看板が掲示されていました。
代々木上原駅の改札にも、その掲示がありましたが、新宿に比べれば遙かに控えめです。
その代々木上原駅で、直通運転開始前日の3月30日に、祝賀式典が開催されました。小田急、帝都高速度交通営団双方の装飾された直通運転用車両が並びました。
プラットホームで開催された式典の後、装飾された9000形祝賀記念列車が地下鉄線に下って行きます。
その後ろ姿もしっかりカメラに収めました。
それからどのくらいの時間が経過していたか、代々木公園駅で折り返した祝賀記念列車が地上線に駆け上がって来ました。待ちに待った小田急車両の千代田線乗り入れ光景でした。
この区間、今日では当たり前の光景が繰り広げられています。
帝都高速度交通営団は東京メトロと変わり、6000系は16000系に世代交代しました。

が、たまにはこんな光景も拡げられます。地下鉄から上がってきたのは小田急のロマンスカーMSE、60000形です。
小田急側の直通運転用車両も、9000形から1000形を経て、今では4000形に世代交代。その4000形は地下線からのMSEを横に見ながら新宿へ向かっています。
と、ここまでは日常的な光景ですが・・・、これは普段は見られない光景です。16000系が地下線に入らず、新宿に向かうという試運転ならではの光景。
その試運転列車が、新宿から戻ってきました。
ロマンスカーMSEは、6両編成時には貫通形のクハ62050形が先頭になるので、4コマ前の表情とは異なる姿も見られます。
直通運転開始してから43年、曲線部に設けられた対向式プラットホームの代々木上原駅を知って居る人も少なくなったでしょうね。でもOER3001氏にとってここは、青春時代の想い出がいっぱいの地なのです。
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