DB420形電車
先のSBBに続き、DBも走らせてみました。 420形電車です。
420形電車は、1972年開催のミュンヘンオリンピックに合わせて開業したミュンヘンSバーンに導入する目的で、旧西ドイツ国鉄が開発した車両であったことから、オリンピック電車と呼ばれたものです。
モデルはRöwa(レーヴァ、西ドイツ)の製品。 Röwaはプラスチックの射出成型技術をもって、質の高い製品を製造し、TRIXにも供給していたようですが、1975年に倒産。 その後は一部製品がRocoブランドで販売されていました。
当時、銀座・天賞堂でこの製品を見つけ、好ましいスタイルが気に入って、どういうわけか買ってしまいましたが、日頃の運転会などでは走らせる機会も無いままに、ガラスケースに眠っていた次第です。
が今回、走らせてみることにしました。
3両編成のこの模型は、3ピンの電気接点を持つカプラーで連結しないと走らない構造のため、運転前に1両づつ転換することができません。 連結して線路に乗せて、恐る恐る電流を流して・・・、
大丈夫、最初は少々ぎこちなくも徐々にスムーズな走りを取り戻し、大きめのエンドレスを快調に走ってくれました。
実物を見たのは模型購入から数年後、1980年晩秋、いや初冬とも言えそうな小雪舞うミュンヘン近郊ででした。
交流15,000V、16.7Hzで走るこの電車、サイリスタ位相制御で最高速度は120km/hを出すのですね。 3両全てが電動車で、何と驚くことに吊り掛け式駆動だと。 ミンデン式台車に不釣り合いと思うのは小生だけでしょうか。
おまけに車両間の貫通路は無く、妻板部分はロングシートのような座席だったのが驚きでした。
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