東急 暮らしと街の文化
久しぶりに祖師ヶ谷大蔵駅で下車。冬らしい日差しの下、歩くことおよそ30分。辿り着いた所はここでした。
11月30日より2月2日まで開催中のこれを観るために。シニアの観覧料は1,200円と、決して安い値段ではありません。
助かったのは撮影禁止ゾーン以外での撮影は可能。と言うことで先ずはエントランスで、渋谷で進む再開発工事で出土した玉電のレール。玉電が運行停止されたのが1969(昭和44)年だったので半世紀を経て掘り起こされたということになります。
その奥には縮尺1/5の台車模型が並びます。最初は住友金属KS-33、3700形が履いていた台車で、晩年には枕ばねが板からオイルダンパに改造されていました。
東急を語るうえでは青ガエルと呼ばれた5000系は避けて通れません。その5000系の台車は東急車輛製TS-301。
我が国初のオールステンレス車両として登場した7000系が履いたは、ディスクブレーキが軸箱の外側に付いた独特の形状だったパイオニア形と呼ばれるTS-301。これらの1/5模型はいずれも天賞堂による製作。
展示室に入ると早々に、中央の展示台に目を奪われます。
これは目黒駅の模型。東急の発祥は目黒蒲田電鉄ですから目黒は起点駅です。
こちらは鎌田駅。国鉄線への連絡通路が手前に延びています。
時代は戦後の高度成長期。大井町線を延長して田園都市線が開通する時の溝の口駅。7000系祝賀列車のテープカット式典のようです。
東急車両が納入した7000系の図面集なども見られました。
木箱に並んだ駅名のゴム印。定期券発行に必要だったのです。左上の渋谷から下に代官山、中目黒・・・と東横線、右に目蒲線、大井町線、玉川線、営団、国鉄と。つぶさに見ると面白いです。
この展示、鉄道ばかりではなく東急の街づくりや沿線居住作家の芸術作品なども展示されていますが、OER3001氏の興味対象はやっぱり鉄道。
模型や図面等が多く展示され、観覧料1,200円の価値はあったかな。1月11日(土)には荻原俊夫さんの「東急の車両設計に携わって」というレクチャーも計画されています。
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