BRTに乗る
あの3.11、東日本大震災で甚大な被害を受けた鉄道の復旧に際し、BRT(Bus Rapid Transit) に転換して復旧させたのが、気仙沼線 柳津-気仙沼間と大船渡線 気仙沼-盛間。まさか鉄道好きがBRT全線に乗ることになるとは・・・。
三陸鉄道で着いた盛、JRの線路があった筈のところはこの通り。
駅舎の中に、Nゲージジオラマでその様子が展示されていました。
線路があった場所は舗装されてしまいました。三陸鉄道からの分岐器が、JRの線路があった時代を伝えているようです。
“2番線”が大船渡線BRTの乗り場。最初は陸前高田行きに乗車します。
踏切だった場所では、BRTが通らない時は一般車の誤進入を防ぐための遮断機が設けられています。BRT接近に伴い、遮断機がが上がり、一般車側は停止して通過を待ちます。
車窓に広がる風景は、3.11の津波が如何に酷いものだったのかを伝えています。
単線を道路に転換したので、対向車とのすれ違いは出来ません。要所要所に待避所が設けられ、対向車と交換するところは鉄道のシステムです。
高台に移転した陸前高田駅は、立派な駅舎ですが、線路はありません。ここで気仙沼行きに乗り換えでした。
これがあの“奇跡の一本松”。右には津波で全壊した陸前高田ユースホステルの建物が残されています。堤防が造られたことで見ることが出来なくなった広田湾に面したこの辺り一帯が、高田松原だったのですね。
気仙沼でも駅舎にはNゲージジオラマが展示されていました。
洒落た駅舎になっています。
ここからは一ノ関方面への線路があります。
残念ながらここから気仙沼方面は、線路は撤去されてしまったのです。
OER3001氏は気仙沼線のBRTに乗り換えます。
山間部で続くトンネル、線路があって気動車が往来していた姿が偲ばれます。
ここでも“列車交換”です。
BRTの終点は柳津駅。左側の道路を来たBRTは、乗客を降ろして車庫に行きました。ここからは線路の上を走れます。
僅か10分程の乗り換え時間で、この柳津駅の様子も刻んでおきました。終わってみればBRT区間全線走破などという貴重な体験、二度目は無いでしょうね。
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