鉄道模型(0番)

2023年9月28日 (木)

名作に再会!

合葉博治さんという故人は、我が国の鉄道模型の歴史上忘れることができないお一人だと思っています。

小学生時代に「模型と工作」という雑誌の著者として知り、その後あるご縁からお目に掛かる機会を得て感激したものです。お付き合い頂く間で合葉さんの人間性に深い感銘を受け、OER3001氏結婚の際には媒酌人もお引き受け頂いたご縁です。

60歳を前に難病で亡くなり、何点かの遺品を授かりましたが・・・。

どんな経路だったのかわかりませんが、オークションに出品されていたペーパー製自由形電車を仕留められたN氏が見せてくれました。半世紀ぶりの再会でしょうか。

20230918_0129_16

まさかこの日に見られるとは予想もしていなかったのですが、合葉さんのスケッチからOER3001氏が自作したスイス風電車とのツーショットが実現しました。

20230918_0130_16

詳しい構造などはこの「模型と工作・新鉄道模型工作ハンドブック」に図解されています。

20230918_0131_16

ホンモノのガラスを使用している窓、薄洋紙を折った幌、可動式の渡り板、しっかり作り込まれた室内など、感心させられるばかりです。

20230918_0135_16

勿論パンタグラフも自作。当然、架線集電対応です。

20230918_0136_16

棒型モーターによる床下伝導も独特なものですが、手作りの台車を良く見ると帝都電鉄100形が履いていた川崎K-3に似ています。

20230918_0147_16

室内はしっかり天井も作られています。LEDなど無い時代、米粒球を点灯させるものですが、それらのスイッチも床下機器としてしっかり作り込まれている作品。

20230918_0132_16

作品としてのレベルは大違いながら、合葉さんの影響を受けて作り始めた0番の電車。早く完成させなければと燃えて来ました。

 

2023年9月18日 (月)

パンタグラフ

16番ゲージではいつの間にか宝石のような値段(大袈裟過ぎる?)になってしまったパンタグラフ。Oきなサイズでは容易に入手できないのですから買えるだけましと理解すべきかも。

Oきなサイズは幸いカツミ製のPS16はストックがあります。イコライザーも付いてしっかりした作りです。これが3線式の玩具のような電車に付いていた時代もあったのですから。

20230916_0004_25

しかしこれを制作中の小田急擬きにそのまま使うのには、交流電機のパンタのような台枠の形状がどうしても気になります。

20230916_0003_25

そこで思い切って改造することにして、ストックの3×3および3×5のアングルから、下のようなものを切り出しました。

20230916_0001_25

これをハンダ付けして、PT42様の台枠とすることにしました。

20230916_0002_25

元のPS16は、台枠の碍子止め部分とアングル部分を切断してしまいました。

20230916_0007_25

ここに先のアングル材から製作したものをハンダ付け、同時に下枠のタスキをPT42様に張り替えました。

20230916_0011_25

利用できそうな部分を生かし、PT42らしきパンタグラフに蘇りました。

 

2023年9月10日 (日)

昼下がりの模型談義

呑み無し、正しい(?)模型談義が、各駅停車しか止まらない駅近くの洒落たコーヒー店で実現しました。

お相手がご持参されたのは先ず、最近某オークションで入手されたというフリーのデト。当然ペーパー自作です。

20230906_1004_16

これはなかなか凄い作品なのです。OER3001氏がこんな“参考書”にかじりついていた時代のものと思われます。

20230906_1013_16

上の“参考書”は1962(昭和37)年の発行、翌1963(昭和38)年に発行された下では、その仲間の車両たちが表紙を飾っています。

20230906_1016_16

基本的にクラブODCの合葉博治氏の設計によるものと思われますが、作者は小室譲二氏ではないかと推測されます。走り装置がモーターだけCanon製に換装したとのことですが、基本設計は変更されていません。

20230906_1017_16

 

そしてもう1両が京王電車、306と標記されています。これもオークションで落とされたということですが、奇麗な作品です。

20230906_1001_16

京王電軌300形の写真は残念ながらモノクロしか見つかりません。

             20230906_1020_16

「京王帝都電車回顧 2」より

車体の色が模型のようなグリーンだったかどうか不明ですが、窓枠は車体色ではなかったようです。

             20230906_1021_16

「京王帝都電車回顧 2」より

ただ尾灯は幕板部ではなく台枠上部だったようですが、奇麗に作り込まれて良い雰囲気を出している模型です。20230906_1003_16

京王電車はレールサウンド装備で、16番パワートラックに使用しているキドマイティ2台による吊り掛け駆動。

20230906_1005_16

素晴らしい模型に出合え、あっという間に2時間。たまにはいつものようにアルコールを共にというスタイルでないのも良いですね。

 

 

2023年9月 2日 (土)

小田急顔

う~ん、こんなもんでどうかな。

20230831_0003_16

真鍮材で作った前照灯、ペーパー車体に付けてみました。

20230831_0005_16

細かい部分はまだまだ修正する必要がありますが、一人で満足しています。

20230831_0004_16

これから正面下部のステップと雨樋付けて、ベンチレーター作って、パンタ台はどうする? 先は長いですが、一応カタチが出来てくるとそれなりに満足してしまいます。

2023年8月31日 (木)

前照灯

でかい、でかい、流石0番はでかい。

小田急顔のシンボルとも言える前照灯ケースなど、パーツが市販されている訳でもなく自作せざるを得ませんが、でかいから16番ではできないことをやってみました。

20230824_0001_16

使用材料は、ペーパー工作はとしては少々道を外れますが、8φ真鍮パイプと0.5t真鍮板。

真鍮パイプは手持ち在庫が無く、ヨドバシカメラの通販で購入したら何と、税込み407円送料無料! しかも溜まっていたポイントを使ったので現金支出ゼロ。 407円の商品をゆうパックで配送して、利益があるのだろうかなどと心配してしまいます。

20230824_0003_16

その真鍮パイプを、所定の長さで断面を90度で切断するには、プロクソンのミニサーキュラソウが活躍しました。手元在庫の0.5t真鍮板を所定寸法に糸ノコでカットするのは何でもないのですが、真鍮パイプに合わせて曲げるのには、その部分をライターで熱して焼き鈍ししました。

20230824_0004_16

そして、正面下部左右の止ねじ表現。 1.2mmタップを切ってビスをねじ込みました。 ビス頭の十字が気になりますよね。 これは最終的にパテで埋めることにします。

20230824_0005_16

最後(?)に、前照灯ケースの蓋(?)になる部分と本体との間に、糸ノコでスジを入れておきます。本当は上部に蝶番があるのですがその表現どうするかな?

少々悩んだ挙句に、前照灯ケースの上部に蝶番らしきものを付けてみました。やっただけのことはあると自己満足しています。

20230824_0006_16

ということで、前照灯ができました。 次は、これをでかい車体に取り付ける工程、気の向くままにゆっくり進めます。

 

2023年8月25日 (金)

でかい!

(前回の投稿、画像を1コマ失念していたので追加しました。)

 

0番って、でかいのは承知の上ですが、改めてその大きさを感じざるを得ない代物です。

櫛状にして成形したオデコ、エポキシ盛ってやすってパテ盛ってやすってと、ここまで来ましたが使う材料の量が16番とは比べ物になりません。

20230807_0003_16

こちらの方がやや“磨きがかかって”いますが、さらにパテ盛りやすっての作業を重ねなければなりません。

20230807_0002_16

この2両だけでもサフェーサースプレーが無くなりそう。早速補充しなければ。

20230807_0001_16

やっぱり“環境に優しい”のは16番なのかな?

 

2023年8月 5日 (土)

新材料

今日8月5日は横浜で公開運転会。その模様は後日ということにして別の話題を。駅改良工事が進むお茶の水、聖橋口近くのこの画材店にはなかなか興味深い材料が品揃えされていて、見ていて飽きません。

Dsc_1594

特徴ある袋も、今は有料になってしまいましたが、この質と色味が良い。0番を自作される大御所は、これを幌の材料にしていました。

20230803_0002_16

この日の買い物は税込み364円。A3版厚み1ミリのMDF板を購入しました。MDFとはMedium Density Fiberboardの略。中質繊維板や中密度繊維版と言われ、細かく加工した木材チップを煮込み、合成樹脂を加えて成形された板です。

20230803_0001_16

51mm幅にカットして、床板にします。強いし軽いし加工しやすい。

20230803_0004_16

車体裾には3×6と2×8ヒノキ材をL型にして貼り、補強と床板止めとします。

20230803_0005_16

いや、実に簡単に切り出せます。長編のカットはカッターで可能。切り口を#120の耐水ペーパーで磨きます。

20230803_0003_16

丸妻部分もカッターで丸くカット、サッサとヤスリかけてこの通り。

20230803_0006_16

1t真鍮板を使おうかと思っていたものの・・・、真鍮の値上がりも凄いものですね。おまけに0番車両だと定尺365mm長では足りないこともあるのでMDF板にして良かった!

16番車両にもどんどん使って行こうかと思っています。

 

2023年7月24日 (月)

ハコになりました!

Oきなサイズのペーパー車体、1両ハコにしてみました。

Oきくても工法はいつもの16番と基本的には同じ。ペーパールーフでオデコは妻面の上部を櫛形にして丸めます。

20230721_0002_16

丸妻面の車体幅を整えるためには乗務員室仕切りが役割を果たします。仕切りは構造上では妻板なのです。屋根Rを整えるため、仕切りはあらかじめラッカープライマーを沁み込ませ、ヤスリ仕上げしてあります。

20230721_0004_16

オデコの櫛を、ペーパールーフ下部に差し込みます。

20230721_0006_16

とりあえず、いい加減に差し込んだ後、表裏から指を押し当てて、適当なカーブに整えます。

20230721_0007_16

と、ここまで来たら一応「ハコ」完成なのですが・・・、

Oきいだけに車体がヤワで頼りない。そこで、車体裾を補強することとして急遽、3×6角材調達にハンズへ。帰宅後早速、所定の長さにカットして接着しました。

20230722_0001_16

連結部妻の裾は、1t×5mmの真鍮で補強しています。

20230722_0002_16

オデコの櫛は、瞬間接着剤を流して固定しました。

20230722_0004_16

車体裾を補強したので、この後のエポキシでのオデコ成形や屋根裏補強作業がしやすくなりました。

とりあえず試行錯誤しつつ様子を見ながら最初の1両。同じ方法で2両目を進めなければなりません。

 

2023年7月20日 (木)

ま・ど・ぬ・き

ちょこちょこ都心に出掛けたりする中、暑いので室内に居るときは、少し窓抜きも。久しぶりにオーソドックスな昭和の顔です。

20230713_0002_15

側面とは乗務員室扉後で接続することとし、ペーパールーフに至るオデコは短冊方式としました。隅Rとオデコ部分は、裏側に鉄筆でスジを入れておきます。

20230713_0003_15

連結面妻板も用意しました。貫通扉の戸袋窓はHゴム支持なので、裏面は窓ガラス(アクリル板予定)が入る部分を抜いた2枚重ね。

20230713_0004_15

これで“部材”も揃ったようですので次はいよいよ・・・。

 

 

2023年7月 6日 (木)

湿気が多いので・・・

この季節は、なかなか塗装が出来そうな日はありません。そんな時はこれに限ります、ま・ど・ぬ・き。

でも今回はいつもとちょっと違います。

20230630_0008_16

こうして写真撮ってみると、細かい部分で接着剤のはみ出しや、エッジがシャープでない部分が見つかります。

20230630_0009_16

下段窓枠となるアイボリー紙を貼ってからさらに抜きました。2段上昇式窓です。

20230701_0014_16

なかなか良い感じになって来たのではないかと自己満足。

20230701_0015_16

どうせ急ぐ必要が無い車両だけに、浮いた時間の有効活用です。

下のカッティングマットのメモリに気付かれましたか? いつもの1/80ではありませんから。

 

フォト
2023年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

他社線ご案内

無料ブログはココログ