鉄道(変電所)

2024年1月19日 (金)

小田急の変電所(3)

「小田急の変電所(3)」はいつのことになるか? と記したのは1月13日のことでしたが、早くも「3」です。

この日、「もころん号」が唐木田車庫に数時間居るようなダイヤだったので行ってみました。組織上は喜多見検車区唐木田出張所だそうですが、道路からの入り口に掲げられている表札は「唐木田車庫」。屋根のある「庫」はありませんが「車庫」です。

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「もころん号」が午後の陽射しを受けて休んでいました。

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その唐木田車庫の全景がこれ。多摩線唐木田駅の先に拡がる敷地面積43,271㎡に留置線10線、洗浄線1線、列車検査線2線、引き上げ線1線を擁し、176両の収容能力だということです。

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この車庫の手前にある建屋他が、出力6,000kWを担う唐木田変電所のようです。変電所の表札は、車庫用地に入れば確認できるのかも知れませんが、外部からは確認できません。付近に東京電力の高圧鉄塔は見当たりません。

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変電所前には給電のための鉄塔が建っています。

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変電設備と給電鉄塔の位置関係はこんな状況ですが、給電鉄塔へのケーブルは地下から上がっています。

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線路を跨ぐビームの矢印部分に給電しています。

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ズームアップしてみると・・・、左から①百合丘-唐木田下り線、②百合丘-唐木田上り線、③唐木田構内、を示すプレートが掲げられています。

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このビームの彼方に、先の「もころん号」も確認できました。

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「もころん号」の唐木田車庫停泊を確認しに行った序でに実現した「小田急の変電所(3)」でした。


 

2024年1月13日 (土)

小田急の変電所(2)

小田急の変電所(1)」を掲載したのが2022.11.27のこと。その際(2)がいつのことになるのか、全く不明と記していましたが漸く(2)です。

ここは生田-読売ランド前間の海側(南)です。駆けて来た上り4000形が、厳つい鉄塔下を抜けて来ます。

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厳つい鉄塔を海・小田原方から見上げれば斯様な感じ。太い電線が何本も(数えるのを忘れました)海側に延びています。

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その先は五反田川(神奈川県川崎市麻生区および多摩区を流れる河川多摩川水系の支流で全長4.7kmの山地性急流河川
)を越えた高台へ。

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そこが、出力9,000Kwの小田急電鉄生田変電所です。

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電気の流れとは逆に、電車線から送電線、変電所と川上ならぬ電気の上流に目をやると、変電所の敷地に建つ高い高圧鉄塔から先に電線が伸びています。

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これは東京電力川崎支社が管理する「生田線」だと言うことです。

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この小田急電鉄生田変電所は、高圧鉄塔の生田線から受電しているのでした。

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フェンス越しに変電所内部が覗けますが無人。ふと、テロに襲われたら大変なことになってしまいます。

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東京電力生田線から受電し、生田変電所から流される直流1,500V他の電源を受けて、青空の下、今日も多くの電車が行き交います。

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さて、「小田急の変電所(3)」はいつのことになるか? 小田急の変電所は29か所もあるようですから、本気で調べるのは気が遠くなります。

 

 

 

2022年11月27日 (日)

小田急の変電所(1)

新しいテーマです。「小田急の変電所(1)」としましたが、(2)がいつのことになるのか、全く不明です。

山王川改修事業を見に行った際、折角なので周囲を散策しました。足柄駅の蛍田方踏切(蛍田3号)の先、伊豆箱根鉄道大雄山線の上を越えた列車は足柄駅に向けて勾配を駆け下りて来ます。

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左(山側)の小高くなった場所から小田原方を見ると、この時はちょうど、入線直後の試運転で5061×10が来ました。

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その小高い所に、足柄変電所が設置されています。

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調べてみると、22kVを受電し、整流器容量6,000kW×2を要する規模だそうです。

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左方の変電設備からのケーブルは、地中から山形鋼組鉄柱横を通って上部に至ります。

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そこで、各方面へのケーブルに分岐されています。

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因みに左から足柄-小田原間の電力線。

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その右側に、同じく足柄-小田原間の信号用電力線。

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さらに右は松田-足柄間の信号用電力線。

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右端のビーム下に足柄-小田原間の上下線別饋電線という具合。

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松田-足柄間の電力線と上下線別饋電線は、ちょうど反対側から出ているものと思われますが、反対側を確認できる場所への移動は叶いませんでした。

それにしても、電気鉄道の電路設備を観察するのも面白くなってきました。これを知ってしまうと、レイアウトの線路にただ架線柱を植えるということでは済まなくなってきます。しっかりした知識の下で模型製作したいものです。

 

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