2番目のトンネル
OER3001氏が小学生だった時代、「日本で一番長いトンネルは?」などと同級生の間でクイズを楽しんでいたものです。
正解は「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」という、有名なフレーズから始まる川端康成「雪国」で取り上げられた、1931年完成の上越線「清水トンネル」9,702メートルでした。そして2番目が、1934年に完成した東海道本線「丹那トンネル」7,804メートル。「清水トンネル」 に劣らず有名だった「丹那トンネル」の西側がこれです。
この時代は、函南駅東山側の保線用地への立ち入りが可能だったのです。トンネルから突然姿を現したのは、とび色のワム80000が長~く連結されたEF65 87号機牽引の貨物列車でした。
長いトンネルと言えば鉄道トンネルが当たり前だった時代、1962年には北陸線「北陸トンネル」13,870メートルの開通で「日本一」の座を明け渡しています。
鉄道用トンネルは1972年山陽新幹線「六甲トンネル」16,250メートル、1975年同じく山陽新幹線「新関門トンネル」18,713メートル、1982年上越新幹線「大清水トンネル」22,221メートル、1988年北海道新幹線「青函トンネル」53,850メートルと、新幹線の建設に伴い「日本一」は更新されて来ました。
「日本で2番目に長いトンネル」だった「丹那トンネル」も、鉄道トンネルでは39位。道路トンネルを含めれば49位となっています。因みに道路トンネル最長は、2015年「首都高速中央環状線」18,597メートル、世界2位とのことです。
車窓を楽しむことができないトンネル、北海道新幹線やリニア中央新幹線の建設でまだまだ増えるようです。それでも「日本一」の座は「青函トンネル」が維持するようですが、わくわくしませんね。
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